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U-13、U-14のエリートプログラム経験者。堅守・福岡大若葉の要、2年生CB重松怜音は失点ゼロを「当たり前」に

ゲキサカ / 2024年6月3日 10時11分

福岡大若葉高の守りを支えるCB重松怜音(2年=アビスパ福岡U-15出身)

[6.2 インターハイ福岡県予選決勝 東海大福岡高 0-1 福岡大若葉高 小郡市陸上競技場]

 鉄壁の守りだった。福岡県1部リーグに所属する福岡大若葉高は、激戦区・福岡県予選で準々決勝以降の3試合連続で無失点。準々決勝でプリンスリーグ九州1部の九州国際大付高を1-0、準決勝でプレミアリーグ勢の東福岡高を3-0で破り、決勝でもプリンスリーグ九州2部の東海大福岡高を封じ込んだ。

 福岡大監督を兼任する乾真寛総監督が、「GKとDFの4人が安定しているんで、大きくブレなかった」と語ったように、GK森惺舞(3年)やCB重松怜音(2年)、CB占部陽大(2年)、右SB井上太智(3年)、左SB遠藤慎斗(2年)の4バックは強固。前線にスピードのある東海大福岡の攻撃に落ち着いて対応していた。

 特に後半は風下となり、東海大福岡の反撃が加速することが予想された。だが、重松は「風下って分かっていた分、頭使ってプレーしていこうっていう話で、チームで守備ラインもしっかり整えてやってたんで。お互いの声掛けだったりを意識してやれたと思います」と微笑む。

 4バックは空中戦で競り負けず、ゴール前のカバーも安定。特に重松と占部のCBコンビは存在感があった。重松は「占部選手と連係取り続けていくっていうのは、今まで色々な遠征をしてきて、その積み上げが発揮できたかなと思います」と胸を張る。引きすぎないように意識しながら、2人でチャレンジ&カバーを徹底。要所でそれぞれが守備能力の高さを発揮するなど、無失点で70分間を終えた。

 重松は福岡U-15時代にU-13、U-14でJFAエリートプログラムトレーニングキャンプメンバーに選出。注目DFはDF森壮一朗(現名古屋U-18)ら現在、年代別日本代表として活躍する選手たちとの活動を経験している。中学卒業時、杉山公一監督の存在や、「伝統がないチームに自分が行って伝統を作っていきたいっていうのがあった」という理由で福大若葉へ進学。声でチームを動かすことも、身体を張って守ることも、ビルドアップもできるDFは欠かせない存在になっている。

 そして、今回、初優勝で新たな伝統を構築。「ほんとに嬉しいですし、来て良かったなと思います。もっともっと強化していって、失点ゼロっていうのは当たり前でしたいです。全国大会はやっぱり勝つのも大事ですけど、自分のプレーを出すのも大事だと思うんで、強みである守備力やビルドアップ、対人とか、そういうところを発揮していきたいです。優勝に導けるように、チームを引っ張っていきたい」と語った。

 重松の憧れは、福岡の育成組織の先輩でもあるDF冨安健洋(アーセナル)。将来のプロ入りを目指すDFは、課題だという失点後の切り替えや攻撃力を向上させ、目標とするステージに近づく。
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(取材・文 吉田太郎)

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