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クリスタル・パレス移籍間近との報道も…鎌田大地がラツィオ退団を明言「残るつもりだった」交渉の経緯も明かす

ゲキサカ / 2024年6月3日 19時21分

日本代表MF鎌田大地

 日本代表MF鎌田大地(ラツィオ)が合宿初日の3日、報道陣の取材に応じ、自身の去就に言及した。ラツィオからプレミアリーグのクリスタル・パレスへの移籍が秒読みとの報道もある中、鎌田自身がラツィオからの退団を明言した。

 昨夏にフランクフルトからラツィオへ加入した鎌田は、マウリツィオ・サッリ前監督の下では出場機会に恵まれず、今年1月のアジア杯メンバーからも落選するなど厳しい時期を過ごしたが、今年3月にイゴール・トゥドール監督が就任したことで状況が一変。シーズン終盤は完全なる主力選手として過ごし、契約更新は間近と思われていた。

 鎌田はこの日、「残るつもりだったし、残ると(トゥドール)監督にも伝えていた」と、当初はラツィオに残留するつもりだったと指摘。「自分は単年契約というのだけ求めていた。お金とかは十分もらっているし、何も要求していなかったけど、そこがうまくかみ合わずという感じだった」と、複数年契約を希望するクラブ側と交渉がまとまらなかったことを明かした。

「今のラツィオの監督はよくしてくれていたので、サインしてほしいということで何回も時間を重ねて話したし、連絡も来ていた。自分自身、離れることを決めたときは連絡したし、監督とは嫌な別れ方をしていないので、お互いまたどこかでいいめぐり合わせがあれば一緒にやりたいなと思える監督だった」

 トゥドール監督との信頼関係は揺るぎないものがあったが、「それと同じぐらい、あるいはそれ以上に自分自身を求めてくれている監督もいるし、チームもあった。サッカーはこういうものなので、仕方ないかなという感じですね」と別れを決断した。

 鎌田の新天地となりそうなクリスタル・パレスは今季のプレミアリーグで10位。今年2月から指揮を執るオリバー・グラスナー監督はフランクフルト時代の2021-22シーズンに鎌田らと共にUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇を果たしている。

 加入目前との現地報道もあるが、昨夏も当初はミラン加入が濃厚とみられる中で最終的にラツィオ移籍が決まった経緯もあり、「去年もあそこまで出ていて、サインできなかったので。サインするまでは移籍事は何があるか分からない」と苦笑い。「去年は延ばしすぎて上手くいかなかった部分もあるので、今年は早く決めたいとは思っている」としながらも、具体的な移籍先については「ラツィオを離れるのは100%というだけですかね、今言えるのは」と話すにとどめた。

(取材・文 西山紘平)
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