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仙台育英、利府をPK戦の末に下して3大会ぶりV!! プリンス東北開幕5連敗から守備を改善して全国切符獲得

ゲキサカ / 2024年6月4日 16時32分

 仙台育英の今年の代は、ここまで順風満帆ではなかった。昨年11月の宮城県新人大会は聖和学園に敗れて準優勝、今年1月の東北新人大会も初戦敗退。4月から始まったプリンスリーグ東北は開幕5連敗を喫し、下位に低迷している。城福敬監督は「どんな試合をしても失点していたのですが、最後の2つ(プリンスリーグ東北第6節、第7節)に勝てて、最後(第7節)は失点0で行けました。0で行けば1点取れれば勝ちます」と、5連敗後の2連勝で守備の立て直しに目処が立ったことが、今大会大崩れしなかった要因だったという。

 昨年は左SBだったが、今年はCBを務めるキャプテンのDF渡邊留唯(3年)は「守備に課題があって失点が多かったので、チームミーティングでも話しましたし、バックライン4枚で毎日朝6時半から朝練をやりました。高さが無いので、競り勝てるようにフィジカルトレーニングもしました。その成果がプリンスリーグ東北の2試合と今大会につながりました」と守備陣での鍛錬の成果が結果に表れたことを喜んだ。

 ただ、守備を立て直して全国への切符を勝ち取ったが、城福監督は得点の少なさをインターハイに向けての課題に挙げる。「このサッカーが育英のサッカーと思われたくはありません。今はロングスローで何か起こさないとチャンスになりません。何かしっかりした攻撃の形が必要です」と攻撃を改善していきたいと話し、中西も「チャンスをつくりましたが、決定力がありませんでした。全国でも通用する得点力をつけたいですね」とさらに攻撃力を高めていきたいと口にした。キャプテン渡邊が「育英は堅守速攻で、全員で守って全員で攻撃するサッカーです。宮城県代表として悔いの無い戦いを見せて、全国ベスト8以上を目指します」と上位進出を目標に掲げたように、次は攻撃を立て直して全国の舞台に挑みたいところだ。

 一方、あと一歩で20大会ぶりのインターハイ出場を逃した利府の澤村東監督は「苦しい時間帯を我慢していけたのですが、最後は経験でした。PK戦はキックのちょっとした差が出ました。PK戦は今大会3回目だったのですが、決勝は独特のプレッシャーがありましたね」とわずかな差を感じたという。それでも「一戦一戦苦しい中、ワンチャンスを取って勝ち上がって我慢していけば、最後まで行けるということを経験することができました」と得難い経験ができたことを収穫と捉えていた。「僕は就任して13年目なのですが、東北大会は初めてです。質の高いゲームをして、リーグ戦や選手権にもつないでいきたいです」と語る澤村監督。全国大会の常連である私立校相手にあと一歩で勝つところまで追い詰めた経験を今後に生かしたい。

(取材・文 小林健志)
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