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フェイエで終盤戦大活躍のFW上田綺世、リバプール新指揮官と過ごした1年間に「サッカー観も広がった」

ゲキサカ / 2024年6月6日 0時18分

日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)

 日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)が北中米W杯アジア2次予選ミャンマー戦を翌日に控えた5日、敵地ヤンゴンで報道陣の取材に応じ、オランダで過ごした1年目のシーズンを総括した。

 エールディビジ26試合5得点、カップ戦11試合出場という結果を踏まえて「シーズンを通しての結果やパフォーマンスは全然満足のいくものではなかった」と振り返りつつも、「いろんなことに挑戦できたシーズンだった。1年間取り組んできたこととしての成長率を考えると充実した1年になったんじゃないかと思う」と前向きに話した。

 上田は昨季終了後、ベルギーのセルクル・ブルージュからオランダの名門フェイエノールトに完全移籍。新天地では絶対的エースのFWサンティアゴ・ヒメネスが君臨する中、リーグ戦ではジョーカー起用で出場機会を重ねつつ、UEFAチャンピオンズリーグでも5試合のピッチに立つなど、大きな経験を積んだ1年となった。

 シーズン終盤にはヒメネスの負傷もあり、4試合で3ゴール2アシストの大活躍を見せ、5月のクラブ最優秀選手に選出。上田自身は「自分の中でまだ100%できたとは思っていないし、もっともっと求められていると思っている。実際にリーグの優勝争いはほぼ終わっていて、カップが終わった段階だった。(シーズンに)間に合ったかというと、僕としては間に合っていないのかなと思っている」と厳しい見方も示したが、来季に期待をつなぐ終盤戦となった。

 そんな上田だが、シーズンを振り返れば残してきた結果以上に、オランダを代表するクラブでの日々の奮闘が貴重なものだったようだ。

「自分のプレースタイルだったり、クオリティー自体も最初は求められているレベルではなかった。半年間、1年間かけてずっとそこをフォーカスして、求められていることもそうだし、FWとしての幅を広げることをフェイエのスタッフと一緒に取り組んできた。たとえば(相手を)背負うことも、フェイエの戦術に対しての溶け込み方も、自分の武器の出し方も含めて成長できたと思う」

 とくにアルネ・スロット監督との出会いは大きなものだった様子。そこでの奮闘の跡を次のように語った。

「戦術的に細かかったり、戦術的なところでボールを握ってという監督にあまり触れてこなかったので、サッカー観も広がった。世界で強いチームのFWはそういう環境だと思うんですよ。シティもそうだし、バルサにしても。チームとして繋いで、明確な役割があって、その中で自分の特徴であったり、自分じゃなきゃいけない部分を出さなきゃいけないのは難しいなと感じていた」

 指揮官のスタイルに適応するにあたっては「要求されている高いパフォーマンスをすることがなかなかできなかったし、求められているクオリティーにたどり着くために取り組んできたけど、そこにはかなり時間がかかった」とも明かした上田。だが、そこでもまれた日々に成長の土台があったようだ。

 スロット監督は来季、リバプールの監督に就任することが決まっており、上田は再び新監督の下で戦うことになる。それでも今季の成長を引っさげ、「僕が今季取り組んで得たクオリティーとかプレーの幅は必ず今後のキャリアにも活きてくる。新しい監督になれば新しい刺激もあって、それはそれでまた楽しみかなと思う」と前向きな展望を口にした。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集

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