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「何とか仕事をしたいなと...」。熊本国府MF岩崎祷真が後半ラストプレーで同点ヘッド

ゲキサカ / 2024年6月6日 9時17分

後半35+4分、熊本国府高MF岩崎祷真(3年=ブレイズ熊本出身)が同点ヘッド

[6.5 インターハイ熊本県予選決勝 大津高 3-1(延長)熊本国府高 えがお健康スタジアム]

 緑色のスタンドを大興奮させた。0-1の後半35+4分、熊本国府高は交代出場のMF福田倖大(3年)が左サイドから右足でクロスを上げる。これにファーサイドからMF岩崎祷真(3年=ブレイズ熊本出身)が走り込み、頭でゴール左へねじ込んだ。

 相手DFと激しく競りながら決めた執念の一撃。岩崎は「練習通り。勝ちにこだわって試合通してやってたんで、それは決めるだけでした」。ゴールを確認すると大歓声の中で両手を広げ、劇的な同点ゴールを喜んだ。直後に後半終了の笛。後半終了まで強敵を1失点の守備陣に応える一撃だった。

 岩崎は立ち上がりから突破力を発揮。持ち味のスピードでFKを獲得したほか、正確なクロスを上げ切っていた。熊本国府はGKからビルドアップして攻撃の時間を増やすと、岩崎の攻撃力を活用したオープン攻撃。背番号13の右SHはスピードを活かした仕掛けに加え、相手DFの足を止めてから前に出る上手さも光っていた。

「自分の持ち味はサイドから起点作ってやることなんで、何とか仕事をしたいなと思っていました」。プレミアリーグ勢の大津相手に存在感。攻めどころになっていたMFは、ゴールも決めた。

 だが、チームは延長戦の末に敗戦。岩崎は得点された後のチームの雰囲気や攻撃から守備へ移る切り替えの速さに課題を感じたという。今後の九州大会やプリンスリーグ九州2部、選手権予選へ向けて改善し、次は大津撃破や選手権出場に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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