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昨年の全国3位・国見が3-0で長崎決勝進出。今年は攻撃的な特長も積み上げ、昨年超えへ

ゲキサカ / 2024年6月8日 18時1分

 後半8分、国見は門崎が右サイドからGKとDFの間に絶妙な右足FK。フリーで走り込んだ西山が頭でゴール左へ決めて2-0とした。これで落ち着いた国見は、主導権を握ってのゲーム運び。21分には、交代出場のMF坂本聖星(3年)のさばきから、同じく交代出場の右SH稲富絆仁(3年)がドリブルで運んでスルーパスを通す。これで抜け出した門崎が右足でゴールへ流し込んだ。
後半8分、国見FW西山蒔人がこの日2点目のゴールエースが役割を果たした後半20分、国見MF門崎健一が決めて3-0
 諫早商も諦めずに攻める。28分、右クロスをファーサイドの交代出場MF溝口純(3年)が左上隅へ決定的なヘッド。だが、「良い準備ができたんで良かった。創成館戦と九文(九州文化学園)戦のシュートは少ないですけど、失点をしてしまって。自分たちの甘さっていうか、隙ができてたんで、この試合は絶対にゼロでいくっていう気持ちでした」という国見GK松本が見事な反応ではじき出す。

 昨年、国見はインターハイで全5試合無失点。準決勝で桐光学園高(神奈川)にPK戦で敗れたが、一戦一戦成長を重ね、我慢強い守備から少ないチャンスをモノにする戦いで勝ち上がった。昨年に比べると守備陣のタフさはこれからだが、松本は「4バックの距離感とチャレンジとカバーの当たり前のことを当たり前にやる。新人戦の時よりはだいぶ良くなってきてると思います」と変化を実感。この日は3-0で締め、決勝へ駒を進めた。
国見の注目GK松本優星主将は好セーブを見せるなど無失点
 国見は選手権優勝6回、インターハイ優勝5回、全日本ユース(U-18)選手権優勝2回の名門校だ。2010年度を最後に全国舞台から遠ざかっていたが、12年ぶりに出場した2022年度選手権で16強、昨年度はインターハイ3位。OBの木藤監督の指導の下、毎年積み上げながら成長し、巻き返してきている。

 今年のチームについて、指揮官は「去年よりもどちらかというと自分たちで攻撃の主導権を持ってやろうとしているところではあります。相手によってはもちろんこれから変わってくると思いますが、そういうところが今年はリズムになっている」と説明する。今季昇格したプリンスリーグ九州2部では、5連勝中でリーグトップの18得点。西山、門崎の強力2トップに加え、少しずつだが得点のバリエーションも、得点する選手の数も増えてきている。

 この日の前半は慎重になりすぎた部分もあったが、後半は交代出場の選手を含めてバリエーションのある攻撃。ライバル・長崎総科大附との決勝では、まずはハードワークから徹底して自分たちの流れ、特長をより表現できるような展開に持ち込む。松本は「自分たちの目標は全国制覇なんで。去年の成績を超えられるように、まず明日(7日)の試合に全力をかけたいと思います」と宣言。2連覇を果たし、全国制覇への挑戦権を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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