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A代表デビュー戦ハットから4年半…FW小川航基が再出発の2G1A「限られた舞台で結果を出していくことが大事」

ゲキサカ / 2024年6月7日 3時46分

ヘディングでゴールを決めるFW小川航基(NECナイメヘン)

[6.6 W杯2次予選 日本 5-0 ミャンマー ヤンゴン]

 日本代表が一方的に押し込み続ける試合展開の中、我慢の姿勢を貫いたFW小川航基(NECナイメヘン)が2ゴール1アシストの大活躍を見せた。一時は4年以上にわたってA代表から離れた26歳にとって、W杯2次予選の消化試合は再出発を高らかに示す大事な一戦となった。

 森保ジャパンが3-4-2-1の新システムを採用した一戦で、小川は1トップで先発出場。前半は味方がボールを握り続けたためスペースがなく、相手3バックの徹底的なマークに苦しむ時間が続いたが、コーチングスタッフからの「できればペナ幅から動かずに、大事な時にゴール前にいて得点を取ってほしい」という要求もあり、あえて動き回ることはせずチャンスを待っていた。

 もっともただおとり役に徹するのではなく、そこでもオランダでの成長を垣間見せた。「いい選手が2列目に多い中で、どういうふうに2列目の選手を前向きでいい状態で使わせるか考えてプレーしていた」。相手DFを背中でブロックし、味方のプレーエリアを空ける働きは重点的に取り組んできたもの。そんな献身的な働きがFW中村敬斗とMF堂安律のゴールにもつながった。

 そうして迎えた後半は、中盤を警戒する相手がスペースを空けたこともあり、より自由を得た小川自身が2ゴールの大活躍。まずは後半30分、MF相馬勇紀からのクロスをプルアウェーの動きから得意のヘディングで押し込むと、同38分にはまたも相馬のクロスで誘った相手のクリアミスを逃さず、左足で冷静にゴールマウスへと突き刺した。

 2019年12月のEAFF E-1選手権・香港戦でデビュー戦ハットトリックを記録した後、長らく代表から遠ざかった過去を持つ小川にとって、これが4年半ぶりのゴール。今年3月の復帰時も1試合目のホーム北朝鮮戦(○1-0)で約10分間のプレータイムにとどまり、続くアウェー戦は無念の試合中止に終わるという悔しい経験もしてきた中、勝負のAマッチ通算3戦目で再び結果を出した。

 またゴールシーン以外にも収穫はあった。小川が振り返ったのは後半アディショナルタイム3分に決まった中村のダメ押しゴール。自らが身体を張ってボールをつないだことで、フリーでのミドルシュートをお膳立てしていた。「今季1年間オランダでやってきた身体を張る部分、相手をブロックして起点になるところは随所に出ていた。僕としては得点よりもそういうところに手応えはある」。オランダでの積み重ねが活きた1アシストだった。

 対戦相手が格下であっても、突破の決まった消化試合であっても、結果を問われ続けるのがストライカーの宿命。「(代表は)チャンスを多くもらえる舞台でもないので、限られた舞台の中で結果を出していくことが大事。これからもこの気持ちを持ってやっていきたい」(小川)。北中米W杯のエースを志す26歳にとって、大きくその可能性をつなぐ2ゴール1アシストとなった。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集

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