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特長の攻撃面に加え、球際の強度、粘り強さも表現。全国上位目指す神戸弘陵が3-0で兵庫準決勝を突破

ゲキサカ / 2024年6月8日 20時28分

前半16分、神戸弘陵高の右SB阪上聖恩が先制ゴール

[6.7 インターハイ兵庫県予選準決勝 神戸弘陵高 3-0 AIE国際高 アスパ五色メイン]

 選手権16強の神戸弘陵が快勝で兵庫決勝進出。7日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)兵庫県予選準決勝が洲本市のアスパ五色メイングラウンドで行われた。神戸弘陵高がAIE国際高に3-0で快勝。神戸弘陵は2年連続の全国大会出場をかけ、決勝(9日)で三田学園高と戦う。

 谷純一監督が「(AIE国際とは)7カテゴリー違うんで、戦術も、技術も、1試合通して凌駕できたかなって思うんですけれども」と振り返ったように、プリンスリーグ関西1部で上位チームと渡り合っている神戸弘陵が快勝を収めた。

 前半15分、神戸弘陵は右SB阪上聖恩(3年)のサイドチェンジから10番FW石橋瀬凪(3年)がDFをかわして右足シュート。これはDFにブロックされたが、獲得した左CKから先制点を挙げる。ショートコーナーにチャレンジし、MF下酔尾朔也(3年)からのリターンを受けた阪上が、一つ中へ持ち出して右足ミドル。低い弾道の一撃がゴール右隅に決まった。
前半16分、神戸弘陵の右SB阪上聖恩が豪快な右足ミドルを突き刺す
 神戸弘陵は、直後にも自陣での奪い返しからボールを繋ぎ、MF梅原良弥(2年)が右サイドへ展開。FW大垣颯楽(3年)が素早く上げたアーリークロスがファーサイドへ届く。これを石橋がコントロールし、ニアへ右足シュート。連続ゴールで2-0とした。
前半18分には10番FW石橋瀬凪が追加点
 神戸弘陵は「常に前向いてチャンスメークするってところは僕も目指しているプレーなので、そこは(特に前半、)いい感じにできたかなと思います」という司令塔のMF木津奏芽主将(3年)と、展開力、守備力が向上したという梅原のゲームメークから、幅と相手を押し下げるFW白石蒼悟(3年)、下酔尾への縦パスを活用した多彩な攻撃。加えて印象的だったのが、球際の強度や粘り強さだ。
昨年、全国舞台を経験しているMF木津奏芽主将が神戸弘陵を牽引
 谷監督は「去年の総体初戦で(青森)山田と当たって、やれたところもあるんですけど、やっぱり勝負強さとか、守備の意識がやっぱり、ワンランク、ツーランク上やったんで、(神戸弘陵は)ボール持ってオフェンスするっていうのがあるけど、それはもう二の次、三の次で。全国の上位に行くっていうことでやってるんで、守備のところは去年のチームの夏以降から言い続けてるのを継続しては言うてますね」。攻撃面に特長を持つ神戸弘陵だが、意識高く守備、強度への取り組み。今年も継続して向上させてきたことを表現していた。
神戸弘陵は強度の高さでも相手を凌駕
 AIE国際は、10番MF河本大雅(3年)が簡単には止まらない存在に。鋭いドリブルで再三局面を打開していた。また、MF山崎徹也(3年)の縦突破などからゴールを目指すが、神戸弘陵はDFリーダーのCB藤本達真(3年)を中心にCB今井凛太朗(2年)、右SB阪上、左SB東丸隼士(3年)の4バックがシュートを打たせない。
AIE国際のMF河本大雅は鋭いドリブルを連発するなど存在感
 AIE国際は前半、シュート数1-8、後半も同1-7という我慢の展開。GK釜田統生主将(3年)のシュートセーブなど2点差で食い下がっていた。そして、河本や交代出場MF宮城丸(2年)のドリブルを軸に反撃する。だが、谷監督が「最高学年になってだいぶ自信と安定感が出てきた。サイズと、あれほどがっちりしているのはあんまりいないと思います」と評した注目GK歌野裕大(3年)の守る神戸弘陵ゴールを、脅かすことができなかった。
AIE国際のGK釜田統生主将は苦闘の中で奮戦神戸弘陵の注目GK歌野裕大は無失点勝利に貢献
 神戸弘陵は後半、“弘陵らしい”グループでの崩しも増加。木津は「2点差ついてたし、前半よりはみんな緊張もほぐれてきて、だんだん自信もってプレーできてるかなってところで、パスコースを作るのが速くなったり、伸び伸びプレーできたかなと思います」と説明する。また、石橋のドリブルシュートなどで相手にプレッシャーをかけると、16分に阪上の右クロスから下酔尾が右足で追加点。その後、選手権経験者のMF中邑蕾羽(3年)らを投入した神戸弘陵は4点目こそ奪えなかったものの、無失点で決勝へ進出した。
後半16分、神戸弘陵MF下酔尾朔也が右足で追加点
 日本高校選抜の10番MF北藤朔やCB岡未來主将(ともに現関西学院大)らを擁した昨年、神戸弘陵は選手権で前橋育英高を破り、神村学園高とも接戦を演じるなどプレミアリーグ勢の強豪相手に戦える力を示した。インターハイの青森山田戦やゴールへ向かう意識を欠いて1-2で敗れた選手権・神村学園戦の課題を糧に。木津や歌野、阪上、藤本、石橋といった経験者を残す今年、積み上げてきたもので勝負する意気込みだ。

 木津は「弘陵、選手権とかいつもベスト16で負けてしまってるんで、まずはベスト8というところで。優勝するまでに(青森)山田と当たるかもしれないですけど、絶対、そこを倒すっていうイメージで毎日やってきてるんで、しっかりそこの基準は常に出そうかなと思っています」。まずは、三田学園との予選決勝での勝利に集中。勝って、全国上位進出のために磨いてきた力をより高めて、全国舞台で勝負する。
全国上位を狙う神戸弘陵が3-0で準決勝を突破した
(取材・文 吉田太郎)

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