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スピード、パワーともに自信。神戸弘陵の強力右SB阪上聖恩が圧巻ミドルで先制点

ゲキサカ / 2024年6月8日 22時3分

前半16分、神戸弘陵高の右SB阪上聖恩(3年=FC PASENO ITAMI出身)が右足ミドルで先制点

[6.7 インターハイ兵庫県予選準決勝 神戸弘陵高 3-0 AIE国際高 アスパ五色メイン]

 プロ入りを目指す強力右サイドバックが、圧巻の一撃を決めた。前半16分、神戸弘陵高は、左CKからキッカーのDF阪上聖恩(3年=FC PASENO ITAMI出身)がPAのMF下酔尾朔也(3年)へグラウンダーのパス。落としを受けた阪上は中央方向へ持ち出してから右足を振り抜く。これが素晴らしい軌道を描き、ファーサイドのネットを揺らした。

 会場がどよめくような一撃。当初はリターンを受けてからのクロスを想定していたという。だが、ややパスがズレていたこと、また相手の状況を見てシュートへ変更。「相手も結構来てたんで、まず相手かわしてからやったらシュートコースが空くなと思って、あとは振り抜いただけです。打った瞬間、入ったなっていう感覚があって。決まりました」。パワーショットを得意とする阪上自身に特別な驚きはなし。谷純一監督からの「ミドルシュート、狙って良いよ」という信頼にしっかりと応えた。

 この日は、「まずは守備から意識して、相手上手いんで飛び込まないってところと、(攻撃では)外から見る、上げ切る、打ち切るってところを意識していました」。推進力のある攻め上がりも特長の阪上だが、前方のFW大垣颯楽(3年)が高い位置を取り続けていたため、後方でのサポートに重きを置いてプレーしていた。

 相手の10番MF河本大雅(3年)の鋭いドリブルに対し、味方と連係して対応。PAまで潜り込まれるシーンもあったが、シュート1本に封じ、得点は許さなかった。そして後半16分には、攻撃参加から右クロスで下酔尾のゴールを演出。結果を残して準決勝を終えた。

 昨年から先発を務める阪上だが、16強入りした選手権は「応援があって、ちょっと呑まれた感じが。自分の良さを出せたりはあんまできなかった」と振り返る。U-17日本高校選抜候補に入ることもできず、「まだまだ甘いんかなっていうところがあった」。技術面の向上は必要。それでも、精力的に肉体強化を続けてきたDFは、競り合いで当たり負けせず、また50m走5秒台というスピードを試合で発揮している。

「攻撃はもうスピードでぶっちぎれる自信あって、守備の面は、対人は負けない自信あるんで、かかってこいって感じです。高卒でプロ行きたい」。課題もある一方、個性も光る強力右SB。兵庫県予選決勝、全国大会では、目標とするDFカイル・ウォーカーのように、右サイドで相手を圧倒し、勝利に貢献して評価を勝ち取る。
後半16分には右サイドからのクロスでゴールを演出
(取材・文 吉田太郎)

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