「勝ちの味を知らない」選手たちがつかんだ総体出場権…選手交代で流れ変えた阪南大高、大阪桐蔭下して全国へ!!
ゲキサカ / 2024年6月9日 10時40分
「みんなの緊張が解れて、全員が落ち着いていつも通りにプレーできた」と福本が振り返る後半は阪南大高のペースで試合が進む。後半7分には左CK付近で得たFKを弓場が直接狙ったが、クロスバー。8分には右CKからDF上田蒼太(3年)がヘディングシュートを放つなどスタンドを沸かせる場面が続いた。
18分には福本のパスからMF伊藤成康(2年)が左サイドを突破。中に入れたボールから放った瀬尾のシュートはGKに阻まれたが、こぼれ球を柏が押し込み、リードを2点差に広げた。以降はチャンスを作りながらも3点目は奪えなかったが、最後まで無失点に抑えて勝利。「目標にしていたのは全国大会出場だったので、達成できて嬉しい」と福本は安堵の表情を浮かべた。
阪南大高はプリンスリーグ関西1部でも6節を終えて、5勝1分けで首位。「プリンスが始まってから無敗でやれている。負け癖は付けないでおこうと話している中、どの試合も粘り強く戦えていたので、勝ち癖は戻ってきている」(福本)。
今予選では準々決勝でPK戦での勝利を経験するなど苦しい試合もあったが、きっちり物にしてきた。圧倒的なボールハント力を誇る福本を筆頭に全国に出れば、注目を集めそうなタレントも揃っているため、期待値は大きい。「大阪のてっぺんはもちろんですが、全国でもベスト4や優勝を狙えるぐらいの実力があるとは思うので、全員でもっと上を目指してやっていきたい」。そう話す福本を筆頭にまずは9日の決勝で一つ目のタイトルを掴み、全国での躍進を狙う。
(取材・文 森田将義)
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