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ルヴァン杯8強も追いつかれた選手に喝…町田・黒田監督の“危険なスコア”論「2点差は85分まで無いようなもの」

ゲキサカ / 2024年6月9日 20時7分

黒田剛監督

[6.9 ルヴァン杯POラウンド第2戦 町田 2-2 C大阪 Gスタ]

 初のルヴァンカップでベスト8進出を決めたが、指揮官は2点差を追いつかれた選手たちに喝を入れた。FC町田ゼルビアの黒田剛監督は試合後の会見で「まだまだ勝負に対する甘さやぬるさが見えている選手がいた」と語った。

 第1戦を3-1で勝利したなか、第2戦も前半5分、同21分と立て続けに2得点を奪った。だが2点目を奪った5分後に1点を返されると、36分に2失点目を喫し、前半のうちに2-2と追いつかれた。ハーフタイムに入り、黒田監督は「常勝チームとして勝者のメンタリティをまだ持続できない。甘さが出た」と厳しく指摘した。

「安易なロストからカウンターを食らうケースが増えた。こういうゲームはいかにカウンターを受けないかが軸になるが、前半2点を取ってから急激に悪くなった」。指揮官は2-2で後半を迎えるにあたり「語気を強めて厳しく指摘した。ハーフタイムにはかなり厳しく送り出した」と喝を入れたことを明かした。

 危険なスコアともいわれる“2点差”には持論を語る。「2点のリードは試合のなかでラスト5分のところで生きてくる。それまでの85分までは2点差はあって無いようなもの。特に気にすることなく、頭の片隅に入れながら戦うということだけ。あとは勝ちに行くところに舵を切らなければいけない」。指揮官の檄を受けた選手たちは、後半残り時間をゼロに抑え切った。

 第1戦はリーグ戦から先発メンバーを総入れ替えし、第2戦は第1戦から3人を変えた。いずれも「ターンオーバーの意識もなかった」と指揮官はカップ戦に臨みながら、リーグ戦を視野に入れる。第1戦から変えた3人についても「悪かったから変えたわけではない。どういった組み合わせがフィットするのか模索している」と強調した。

「いろんな選手にチャンスを与えながら、最終的には(リーグ戦次節)マリノス戦で戦うメンバーをどうチョイスするか、どういったコンビネーションで行けるかを意識した」(黒田監督)。尻上がりの2位・鹿島アントラーズとは同勝ち点、得失点差で2ポイント上回って首位に立っており、リーグ戦も気を抜けない状況が続く。カップ戦を勝ち上がりながら、リーグ戦に向けたレベルアップも図っていた。

 とはいえ、当然カップ戦を捨てているわけでもない。中2日が開いた12日には天皇杯2回戦が行われる。町田の対戦相手は大学生。昨シーズンの関東大学1部リーグ王者・筑波大だ。黒田監督は「構図的には大学生がプロにチャレンジする状況。プロとしては難しい設定になってくる。大学生が勝ったほうが盛り上がる話もある」と“ジャイアントキリング”を警戒する。

「毎年番狂わせを見ているので、メンバーがどうであれ大学生には負けられない」。選手たちの奮闘にも期待を寄せつつ「差を見せられないようであれば、Jリーグでチャンスはない」と厳しさものぞかせる。「そういう状況で彼らを試合に向かわせたい。中2日なのでコンディションを整えてしっかりと臨ませたい」と黒田監督流のマネジメント術を垣間見せた。

(取材・文 石川祐介)
●ルヴァン杯2024特集

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