瀬戸内が王座奪還!! 60m超絶弾で広島皆実に追い付かれるも、延長戦2発で退けて2大会ぶりの全国へ
ゲキサカ / 2024年6月9日 20時49分
出足が鋭くなった瀬戸内はセカンドボールの早期回収を徹底して攻め込むと、延長後半に追加点を奪う。4分、相手のパスをカットした大塚が右サイドをドリブルで突破、ファーサイドにふわりと浮かせるセンタリングを送ると、完全にフリーとなっていた武田がヘッド。2点差として勝利に大きく近づき、そのまま試合終了を迎えた。
広島皆実は先制されるも見事な一撃で追い付き、優勢に進める時間帯もあったが及ばず。小熊和人監督は「もっとバイタルエリアにボールを差し込み、みんながかかわって攻撃できればと思っていましたが、それが出せず、まだまだ力不足だった」と語った。
プリンスリーグ中国から降格して県リーグで戦った昨年度はインターハイ予選、高校選手権予選とも決勝に進めず、特に高校選手権予選は2013年度から10年連続で勝ち上がっていた決勝進出を逃した。1年でプリンスリーグ中国に復帰した今年度、全国大会に手が届きそうで届かなかった悔しさを晴らすべく、小熊監督は「プリンスリーグ中国で勝つためのサッカーを追求しながら、皆実の良さを出していきたい」と高校選手権予選を見据えた。
瀬戸内は後半アディショナルタイムの決勝点で如水館に競り勝った前日の準決勝に続き、2日続けて接戦を制して出場権を奪還した。4月のプリンスリーグ中国では2-3で敗れた広島皆実を下し、田中健二郎監督は「選手が本当によく頑張ってくれた」と称えた。
昨年度は高校選手権も出場を逃しており、2年ぶりの全国の舞台。田中監督は「ケガやアクシデントで今回の予選に出られなかった選手がいるし、交代で入った選手、メンバーに入れなかった選手もいる。底上げは少しずつできていると思うので、違うメンバーで戦えればチームのプラスになると思う」と本番までのレベルアップを誓った。
(取材・文 石倉利英)
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