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[MOM4737]瀬戸内MF武田直大(3年)_延長戦2発で全国へと導いたヒーロー!! 「大切な人」へ最高の形で届けた粋なメッセージ

ゲキサカ / 2024年6月9日 21時3分

両手で『S(エス)』の字を作る瀬戸内高MF武田直大(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.9 インターハイ広島県予選決勝 瀬戸内高 3-1(延長) 広島皆実高 サンフレッチェビレッジ広島第一球技場]

 延長後半4分、瀬戸内高はDF大塚八寛(3年)が右サイドからセンタリングを送ると、MF武田直大(3年)がヘッドでネットを揺らす。延長前半5分の2点目に続くゴールで3-1とリードを広げ、勝利に大きく近づいた。
 
 ベンチに駆け寄ってチームメイトやスタッフの祝福を受けた後、不意に「カメラマンを見つけたから」と、筆者が構えるカメラの前へ。どうだと言わんばかりの表情で、両手で『S(エス)』の字を作るパフォーマンスを披露した。
 
 2点目を決めた後にもメインスタンドに向かって見せており、瀬戸内のエスなのかと思いきや、「いつも支えてくれている、大切な人の名前のイニシャルです」と笑顔。決勝の大舞台でチームを勝利に導いたヒーローが、最高の形で送った粋なメッセージだった。

 延長前半5分の2点目は、エリア内でMF山本寛太(3年)のパスを右足ダイレクトで狙い、ニアサイドを破った。「今回の予選で何もチームに貢献できなかった。何かやりたいと思ってゴール前に飛び込んだらパスが来たので、押し込むだけだった」と振り返る。延長後半には「GKが見えたので、狙って打った」というヘッドを決め、田中健二郎監督が「大事なところでは直大が点を取って、勝たせてもらっている」と語る得点感覚を示した。

 指揮官が「瞬間的なドリブルのスピードがあり、ボールを運んでいい場所とダメな場所が分かっている」とも語る持ち味を生かし、昨年度も当初はレギュラーだった。しかし全国高校総体(インターハイ)予選の決勝で敗れると、夏を過ぎてから調子を落として高校選手権予選は控えとなり、チームも再び決勝で敗退。「2回連続で悔しかったので、何か貢献して勝たせたいという思いで臨んだ」という今年度は、その通りの活躍を見せた。
 
 2年越しの思いで臨むインターハイでも「チャレンジャー精神で、自分ができることを精一杯やって、チームを勝たせたい」ときっぱり。全国の舞台でもゴールを決めて、大切な人に向けて『S』の字を作るつもりだ。

(取材・文 石倉利英) 
●全国高校総体2024特集

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