広島に誕生した“まちなかサッカー専用スタジアム”での代表戦に森保監督「ここで試合をする意義はいくつかある」
ゲキサカ / 2024年6月10日 16時19分
エディオンピースウイング広島で初の代表戦となる11日のW杯アジア2次予選・シリア戦を翌日に控え、同スタジアムで公式会見を行った日本代表の森保一監督が、その意義について熱く思いを語った。
シリア戦の会場となるエディオンピースウイング広島は今季からサンフレッチェ広島が本拠地とするサッカー専用の新スタジアム。「広島でのサッカー専用スタジアム建設に向け、その思いを持っている一人としての活動はさせていただいたが、多くの方々の思いでこの新スタジアムができたと思っている」。選手としても監督としても長く広島に在籍した指揮官は「現役生活を長く過ごし、指導者としてもお世話になって、人としてもいろんな成長をさせてもらった広島で試合ができることは非常にうれしく思っている」と、代表監督として“凱旋”できたことに感謝した。
広島市内にできた新スタジアムはアクセスも良く、ピッチとスタンドの距離が近いサッカー専用スタジアムであることによる観戦環境も大きな魅力だ。「ここで試合をする意義としては、いくつかある」。そう切り出した森保監督はエディオンピースウイング広島での代表戦が持つ2つの大きな意味に言及した。
「まちなかサッカースタジアムということをこの広島から全国の皆さんに見ていただき、我々がいいプレーをすることで、ピッチとスタジアムが一体となってエキサイティングな空間を作れるということをサッカーやスポーツの魅力として感じていただきたい。街に潤いをもたらすもの、街の宝となるものをサッカー関係者だけでなく、いろんな全国の方々に認識していただき、素晴らしいものが全国にできればなと思っている」
「もう一つ、サッカーはグローバルスポーツであり、日本全国各地の皆さんはもちろん、世界的にもこの広島に足を運んでもらえたらと思う。広島は世界に2つしかない原爆被爆地であり、現在も世界で戦争や紛争が多く起こる中、悲しい思い、大変な思いをしている方がいっぱいいることは現実として起こっている。尊い命を大切にする、平穏に穏やかに暮らせる平和を考えていただくという意味でも、エディオンピースウイング広島の近くに平和公園や原爆ドームがある中、平和のことを考えるきっかけになってくれたらうれしい」
(取材・文 西山紘平)
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