1-0勝利。東山MF辻綸太郎主将が左SBで「率先して」ハードワーク、粘り強さを発揮
ゲキサカ / 2024年6月11日 1時17分
[6.9 インターハイ京都府予選決勝 東山高 1-0 大谷高 サンガスタジアム by KYOCERA]
中盤を主戦場とする主将が、左サイドバック(SB)として奮闘した。東山高は関西トレセンU-17メンバーの左SB沖村大也(3年)が負傷離脱中。そのポジションにMF辻綸太郎主将(3年=ヴィッセル神戸U-15出身)が入り、決勝でも好プレーを見せていた。
対峙した大谷高MF白波瀬隼(2年)の鋭いドリブルに対抗。PAへ侵入されるシーンもあったが、粘り強い守りを続けていた。球際で厳しいチェック。加えて、逆サイドからのクロスに対して絞ることを徹底し、相手にボールを触らせない。
また、後半にはゴールライン際の攻防を制してガッツポーズ。「チームの流れが良くない中で、1つのいいプレーだったり、自分がちょっとでもチーム鼓舞するためにも、ああやって感情を見せることは悪くないのかなっていう風に思ってたんで、自然と出たガッツポーズだったかなって思います。」そして、後半33分には逆サイドからPAへ侵入してきた相手のエースFW太仁紫音(3年)にタックルし、シュートを打たせなかった。
元々、ボランチや右サイドハーフとしてプレーする辻は、攻撃面を期待されての左SB起用だと自己分析。精度を発揮することに加え、守備面でもやるべきことを貫いた。「最終ラインに入った以上、責任感を持って戦うっていうのは意識してましたし、“東山らしさ”っていうので、ハードワークとか粘り強さっていうのは、自分が率先して出せた部分かなって思います」。後半34分までプレーし、1-0での勝利に貢献した。
「自分が最終ラインにこのインターハイ予選で入って、最終ラインの難しさっていうのもあったし、やっぱり自分たちのミスが一気に失点に繋がるっていうのも分かっていた中で、日頃からの練習の厳しい強度であったりっていうのがまだまだ足りないんですけど、こういった形で決勝で0で抑えられたっていうのは、少しは練習の成果が出たのかなっていう風に思います」と頷いた。
公式戦19連勝。好調なチームを支えている。「キャプテンマークをピッチの上で巻いてる以上は、自分が責任感持ってやらないといけないと思いますし、チームに対して自分がどうプラスになってるかは分からないですけど、最後、冬の選手権だったり、今年の夏のインターハイでしっかり結果を残すっていう意味では、そういった部分も日頃の練習からチームに自分が貢献していくっていう形で表現できていたら」という考え。「キャプテンがしっかりしないとチームが崩壊する」というほど強い責任感を持っている。
DF新谷陸斗(現明治大)やMF濱瀬楽維(現大阪体育大)という強いキャプテンシーを持つ先輩を見て、学んだきた。チームメートに厳しさを求めるだけでなく、下のカテゴリーの選手に気を配ることも必要。「キャプテンとしてもっともっと成長していって、冬の選手権では胸張って国立でプレーできるように、日本一取れるように、そんな選手になりたいなっていう風に思います」。インターハイでは1試合でも多くの試合を経験して成長し、目標に近づく。
チームメートを鼓舞する後半33分、大谷FW太仁紫音(右)がゴールに迫るが、東山左SB辻綸太郎主将がタックルを決める
(取材・文 吉田太郎)
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