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プリンス関西1部勢連破の大谷が決勝でも印象的な戦い。「一からやり直して」冬に京都の勢力図を変える

ゲキサカ / 2024年6月11日 18時31分

 スタンドの大応援も選手たちの力になっていた。岩谷は「応援してくれてる方々が本当にいい準備をして下さって、何日も前から(1000本の)バルーンだったり、旗だったり、(生徒の)皆さんも歌をちゃんと覚えて下さって。金曜日にちょっと体育祭的なのがあって、そこでサッカー部代表して自分が挨拶したんですけど、その時も凄いみんな応援してくれて、やっぱ学校が一つになって、この決勝戦を迎えれたのかなって思っています」と説明する。
大応援がチームの支えに
 後半、東山がプレッシングの掛け方を変えてきた中、オープン攻撃も有効に。7分には、左サイドを抜け出した太仁がカットインからDFをかわして右足を振り抜く。9分にも、太仁の展開からMF高林亮太(3年)が左サイドを突破してクロス。その後もMF西内輝(3年)や樋口がバイタルエリアを突いたほか、高林のドリブルが左サイドで相手の脅威になっていた。
MF高林亮太は左サイドで突破力を発揮
 また、太仁が相手PAへ鋭く切れ込むシーンがあったほか、ピンチを迎えながらGK坂下を中心に無失点を継続していた。「歴史もありませんし、実績もありませんし、僕筆頭に、スタッフも、選手たちもオール京都の人間」(中川監督)というチームが、スタンドの同級生たちに“また見たい”と思わせるような戦い。経験豊富で勝負強い東山に一瞬の隙を突かれて敗れたが、指揮官のいう「ボールを大事にして、後ろでボールを繋いで、人が湧き出てくるような躍動感のある攻撃」「常に主導権を握りながら、自分たちでリアクションではなくアクションし続ける守備」を最後までよく表現していた。
CB浅田仁が身体を張ったディフェンス
 試合後、選手たちは表彰式や、スタンド前でカップリフトする優勝校の姿を目に焼き付けていた。岩谷は、「試合負けて、ベンチとかロッカールーム戻って、『もう一回、一からやり直そう』っていう風にみんな言ってたんで。来週のリーグ戦からまた自分たちのサッカーをして勝っていけるように、また準備していきたいなという風に思っています」と力を込めた。

 OBでもある中川監督の「(京都)橘、東山を倒して新しい歴史を作る」の言葉に賛同し、覚悟を持って集まった選手たちが進化。今大会では京都橘を倒し、東山を苦しめた。中川監督は「まだ選手権もありますんで、引退じゃありませんし、めちゃくちゃ悔しいですけど次に繋げていけたら。最後は笑って卒業できるように、ラスト約半年は頑張らせないといけない」。夏に爪痕を残した大谷は今後、自分たちの課題、東山との差となった細部の部分を徹底。テーマの「共創」「共想」「競争」を続けて秋に京都の勢力図を変える。
笑顔で選手権を終える
(取材・文 吉田太郎)

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