広島新スタでゴールラッシュ締めくくった南野拓実「ここでプレーする広島の選手がうらやましい」
ゲキサカ / 2024年6月11日 23時21分
[6.11 W杯アジア2次予選 日本 5-0 シリア Eピース]
5-0のゴールラッシュを締めくくった。3-4-2-1の左シャドーで先発した日本代表MF南野拓実(モナコ)は、4バックにシステム変更した後半は左サイドハーフやトップ下でプレー。さまざまな役割にも柔軟に対応し、4-0の後半40分、高い位置でDF伊藤洋輝がカットしたボールを拾って右足ミドルをゴール右隅にねじ込んだ。
「ゴールは狙っていたし、代表でゴールするのは常に特別」。1月14日のアジア杯・ベトナム戦以来の得点で、国際Aマッチ通算21ゴール目。中山雅史氏に並び、代表歴代12位タイとなった。
6日のミャンマー戦は出番のなかった南野だが、左シャドーに入った前半はうまく左ウイングバックのMF中村敬斗を生かしながらコンビネーションでチャンスを作った。前半13分には南野のパスから中村が左サイドを縦に突破し、FW上田綺世の先制点をアシストした。
「(中村)敬斗の個人技があってこそ。1対1に勝って、いいクロスを上げた。僕は大したことはしていない」と謙遜したが、チームが今シリーズでテストした“攻撃的3バック”については「配置的にもみんながそれぞれ特徴を出しやすい配置。欲しいタイミングでゴールもポンポン入って、いい形で試合を進められた」と手応えも感じていた。
一方、4バックに変化した後半は「4-2-3-1になったとき、アジアカップでも難しいシチュエーションが多かった。サイドに張って、スペースを空けたうえでどのタイミングで関わるのか、中に入ったら外は誰に任せるのか。連係を確認しながらできたのは良かった」と試行錯誤しながらプレー。「アジアカップでの経験は最終予選でもキーになる。そういう相手に対して自分たちがどういうプレーをするかが大事」と、アジアカップで感じた課題にも向き合った。
今年2月に開業したエディオンピースウイング広島で行われた初の代表戦。サッカー専用の新スタジアムでのプレーに「素晴らしい雰囲気。臨場感があって、一体感もあった。ここでプレーする広島の選手がうらやましいぐらい」と笑顔を見せ、「日本にもこういうスタジアムが増えたらいいなと思う」と話していた。
(取材・文 西山紘平)
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