自らPK沈めた相馬勇紀、2戦途中出場で1ゴール1アシストの活躍も「まだ結果への渇望を持てている」
ゲキサカ / 2024年6月12日 3時40分
[6.11 W杯2次予選 日本 5-0 シリア Eピース]
限られた出場時間の中でも結果を出した。日本代表MF相馬勇紀(カサピア)は後半17分、左サイドハーフのポジションで投入されると、同27分にMF鎌田大地のスルーパスに抜け出してPKを獲得。自らのキッカーを務めてゴール右に決め切り、A代表では2022年11月の国際親善試合・カナダ戦以来の通算5ゴール目を記録した。
投入後は左の大外でタメを作るプレーが目立っていたが、その動きは伏線だった。「足元で受けるところは、PKをもらったシーンのように内側で受けるための足元。前置きというわけじゃないけど、それを何回もしていたのでいざというところで行けたのは良かった」。鎌田からのスルーパスも見事なクオリティーで「大地からいいボールが来たので感謝したい」と笑顔で振り返った。
相手にペナルティエリア内で倒された直後はすぐさまボールを取りに行き、そのままペナルティスポットに立った。相馬によると普段キッカーを務めるFW上田綺世とアイコンタクトがあった様子。「どうかなって見たら、綺世とは長年やっているんで『勇紀、行って』みたいな感じの素振りをしてくれた。自信を持って蹴った」。大学選抜や世代別代表、鹿島などで長年共にプレーしてきた盟友からの“アシスト”も受けて結果を出した。
6日のミャンマー戦(◯5-0)でも右ウイングバックで途中出場し、FW小川航基の2ゴールを演出。3-4-2-1の新布陣が導入されたチームではポリバレントな働きが求められる中、「いろいろできるのでそこも自分のいいところかなと思うけど、いろんなところができるだけでなく、いろんなところでチームに貢献するパフォーマンスが必要」と話していたが、まさにそのとおりの活躍を見せている。
しかし、相馬は自らにさらなる高いハードルを課している。「でも今の自分の心境としてはチームが勝てたのが良かったということと、まだまだ満足は全くしていない。貪欲さというか、結果への渇望をずっと消えずに持てている。ポルトガルで1年半プレーしてきて、次に進みたいという気持ちがある。そこが昔に比べて変わってきていると思う」。カタールW杯の歓喜と悔しさを知る27歳は、まだまだキャリアを切り拓いていくつもりだ。
(取材・文 竹内達也)
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