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プレミアEAST無敗首位の実力発揮。流経大柏が2-0で千葉準決勝突破

ゲキサカ / 2024年6月12日 22時50分

 そして、流経大柏は40分、好守から先制点を奪った。敵陣で和田が相手のドリブルを阻止。すぐさま、FW粕谷悠(3年)へ預けると、リターンを受けて右中間から右足を振り抜く。対角の一撃がファーサイドのネットへ突き刺さり、先制点となった。
前半40分、FW粕谷悠がリターンパスを通すMF和田哲平が豪快な右足シュートを突き刺した
 さらに流経大柏は後半3分、左中間でボールを持ったMF飯浜空風(3年)が右前方へ距離の長いスルーパス。これを受けた和田が左へ持ち出してから左足を振り抜く。この一撃を右隅へ突き刺し、2-0とした。
後半3分、流経大柏MF和田哲平が追加点
 榎本監督が「今日、ホントに良かったし、やっぱ彼の良さっていうのは、ボールを配れるので。守備も上手い選手なんですけど、2点目のアシストとか、ちょっとらしさが見えたなっていう感じで。こういうトーナメントだと、どうしても簡単にボール離す感じになってしまうけれど、良く見てたし、今日、空風が凄く良かった」と賞賛した飯浜と、MF稲田斗毅(3年)のダブルボランチはセカンドボールの回収でも貢献度が大きかった。
流経大柏MF飯浜空風は追加点をアシストするなど存在感のある動き
 日体大柏は相手の多彩な攻撃に対し、CB岡崎来夢(3年)を中心によく踏ん張っていた。また、Jクラブ注目のU-17日本高校選抜GK早川ウワブライト(3年)が好守を続け、縦への速い攻撃で反撃した。根引謙介監督が「プレミアで1位を取っているチームと実際にやった中で、得られたものが大きかったかなと。僕らを成長させてくれる材料になったっていうのは、物凄く良かったと思います」と振り返ったように、真剣勝負の中で体感できたものは大きかったようだ。
日体大柏はGK早川ウワブライトが好守を見せた
 ただし、結果に結びつけることはできなかった。流経大柏は榎本監督が「GKも含めて、CBの奈須、富樫と、この辺がやはりプレミアでもかなり体張ってるんで、彼らの貢献っていうのは、前の選手たちはみんな感謝している」と評したCB奈須やCB富樫龍暉(3年)、GK加藤慶太(3年)が終始安定した守りで隙を見せない。CKからピンチを迎えるシーンがあったほか、3点目を決め切れないという課題も残ったが、2点リードの後半も粕谷を筆頭に各選手がハードワークを貫徹。亀田や飯浜といった技巧派たちも守備意識が高かった。
試合終盤も流経大柏は集中力の高い守備。CB富樫龍暉がスライディングタックルを決める流経大柏のCB奈須琉世とGK加藤慶太がハイタッチで無失点勝利を喜ぶ
 流経大柏が2-0で準決勝を突破。今年は、前線から超攻撃的な松本、堀川の両SBや精度の高いキックを操る奈須、富樫まで特長のある選手が揃い、どこからでも得点できる力がある。そのチームをゴール、チャンスメークで牽引する柚木は、「決勝で最後にやれなきゃ、今までの分はチャラかなって思ってるんで。最後にやっぱ自分が点決めて、チームを勝たせて、自分が10番だぞっていうのをチームメートにも証明したいですし、この先のプロや代表っていうところにもアピールできればなと思っています」と意気込んでいる。

 榎本監督は、Jクラブユース勢相手にも強さを示す今年のチームに大舞台を経験させたいという思いを持っていた。「まだまだ伸びしろのあるチームだと思うし、この伸びしろを活かすために一番いいのが経験だと思っているんで。やっぱり全国に何とか行って、勝ち取って、彼らにそういう経験をさせたい」。選手たちも決勝で勝って、今後の飛躍に結びつける考えだ。

 柚木は「自分たちは(入学してから)全国に出たことがない。まず、このインターハイに出ることで選手権にも繋がるだろうし、これからのプレミアにも絶対繋がるインターハイだと思っているんで、ここで決勝絶対勝って、いい流れを将来に繋げられればいいのかなと思います」。4日後の決勝で市立船橋と対戦。宿敵を攻守で上回り、日本一へ一歩前進する。

(取材・文 吉田太郎)

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