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[関東]日本大FW熊倉弘達、中学でフットサル全国3位も新潟県を出て前育→日大と進んで掴んだ甲府内定

ゲキサカ / 2024年6月14日 18時34分

FW熊倉弘達

 日本大学4年生、FW熊倉弘達の25シーズンのヴァンフォーレ甲府入団内定が発表になって2か月ほどが経った。「2年生の夏くらいから目をつけてもらって、今年のキャンプでオファーを貰いました」。いくつかのクラブで練習試合への参加などを経験したが、中でも甲府はオンとオフのメリハリが印象に残ったという。「自分が分からないことを聞いたらすぐに答えてくれる。三平(和司)さんだったり、飯島(陸)さんも育英の先輩でいたので話しやすかった」。進路選択については、何の迷いもなかったようだ。

 新潟県五泉市出身。兄・熊倉弘貴との双子プレーヤーで注目を集めるが、7歳上と2歳上にも兄がいる。サッカーはその兄2人の影響で始めたが、双子の実力は抜きんでており、FCステラという地元のクラブチームで小学校・中学校を過ごしたが、中学3年生で出場した全日本ユース(U-15)フットサル大会で全国3位を経験。ツインズ2人で群馬県の強豪・前橋育英高に進むことになった。

「FCステラは一個上は一人もいなかったり、下も2、3人。自分たちの代だけ12、3人いたので何とか試合に出れましたが、人数がほとんどが揃わないチームでした。でも近くにコンビニもない地域なので、逆にサッカーに集中できる環境だった。高校もいろいろ話はあったし、本当は(弘貴と)別々にするつもりだったけど、両親が一緒だと応援しやすいなと言っていた。FCステラのコーチが亜細亜大で選抜にも入っていた人だったので、上を目指すんだったら関東に出ろと指導を受けていた。それで育英にしようとなりました」

 前橋育英では最終学年でコロナ禍が直撃。MF櫻井辰徳(神戸)が高卒でJリーガーになった世代で注目されたが、最後の高校選手権は予選3回戦で敗れて全国大会出場を逃した。ただ大学に進んだ多くの同級生が飛躍。東洋大のDF稲村隼翔(新潟内定)やMF新井悠太(東京V内定)はすでにJリーグデビューも済ませている。「櫻井辰徳だけは2年生の時から練習に参加していたので決まりましたけど、自分たちは大学経由の方がいいんじゃないとなった。でも今思えば日大に来てよかった。日大はプロになるより人間力を鍛えることを目的としている。それは高校の時は明らかに足りなかったところなので、成長できたのかなと思います」。

 今季は甲府で特別指定選手登録されているが、なかなかチームの活動に参加することはできていない。ただ「いつ呼ばれてもいいようにと思っている。大学のリーグ戦に100%で臨んでいれば、夏に呼んでもらえると思う。常にプロ基準で練習もしている。夏のリーグ中断期間に練習参加しながら、出ることも意識していきたい」と目標設定をしっかりとしている。現在3点を決めている得点数を伸ばすことで、まずはチームを上位へと浮上させることを目指す。

 そして今年も全国の舞台を経験したい。昨年度の日大は19大会ぶりにインカレに出場。2部リーグを戦っていた下級生のころは「夢物語だった」というインカレ出場も、今では絶対に出場したいという目標に変わっている。「日大の歴史を変えたいという思いがある。(東京都予選決勝で敗れた)天皇杯では変えることができなかったけど、後輩たちにいい景色をみせてあげたい。去年の青木駿人くん(徳島)とか、橋田尚希くん(長野)が常に上を目指せる雰囲気を作ってくれたように、俺たち4年生がもう一回やらないといけないと思っています」。母校に名を残すことで、プロ生活に向けた自信にする。

(取材・文 児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集

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