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“上手いだけじゃない”東海大相模が全国切符獲得。後半40分に追いつき、延長戦で逆転勝ち:神奈川

ゲキサカ / 2024年6月15日 19時28分

 東海大相模は後半12分、CB石井龍翔(2年)の縦パスで交代出場の左SH小林正樹(3年)が一気に抜け出してシュートへ持ち込む。また、中央からサイドへ開いていずれも推進力のある左SB佐藤碧(3年)や右SH辻将輝(3年)、小林正がサイドから仕掛け。両ウイングは相手DFラインに並ぶような形で構え、背後を狙うような素振りを見せる。

 だが、一本のロングボールに頼るのではなく、石井とCB塩田航央(2年)から丁寧なビルドアップを徹底。有馬信二監督は「(スペースのある)前に出たいんでしょうけど、『それを絶対するな』『徹底的に下でやるぞ』って言っていました」。サイドから中への崩しを読まれてクリアされるシーンが増加。それでも、グラウンダーで繋いで崩すことにこだわった。
相模原弥栄は集中した守りを続けた
 相模原弥栄は後半20分、交代出場FW松本泉爽(3年)が左サイドを突破。クロスを西村が合わせるも、東海大相模GK一坂が阻止する。相模原弥栄は後半半ば以降、足を攣らせる選手が増えてしまう。その中でCB原田泰地主将(3年)ら4バックや交代出場選手を含めて各選手が身体を張って守っていたが、東海大相模はFW小林晄也(3年)をボランチへ落としてシンプルにボールを動かしながらプレッシャーを掛け続ける。

 サイド攻撃やセットプレーからゴール前のシーンを増加。そして、終了間際にゴールをこじ開けた。後半40分、交代出場FW戸川昌也(2年)が左サイドからロングスロー。ゴール方向へ向かったボールを小林晄が頭で合わせて同点に追いついた。相模原弥栄は現校名で初の全国大会出場直前で痛恨の失点。桑本を中心にとした攻撃で再び勝ち越しを狙ったが、次の1点も東海大相模が奪った。
後半40分、東海大相模FW小林晄也が同点ヘッド歓喜を爆発させる東海大相模の選手たち
 延長後半5分、東海大相模は、攻守両面で存在感を放っていた沖本が中央でキープ。延長後半から投入されたFW佐藤瞭成(3年)へパスが渡り、縦突破を図る。これがDFのファウルを誘い、PKに。このPKを沖本が右足で左隅へ流し込んだ。有馬監督が「(怪我人が出ていたこともあって)B1(チーム)から一番のスピードスターを上げて。(起用した理由は)ここで仕掛けたら何かあるかなと。ですから、『絶対に仕掛けろ』と。(結果に結びついて)良かったです」と評した佐藤瞭の活躍によって2-1。東海大相模がタフなゲームを制し、3大会ぶりの全国大会出場を決めた。
延長後半5分、東海大相模は交代出場のFW佐藤瞭成がドリブルで仕掛けてPKを獲得このPKを10番MF沖本陸が右足で決めて勝ち越し決勝点をスタンドの控え選手たちとともに喜ぶ
 これまで技術力、判断力で勝負してきた東海大相模だが、今年は以前と異なる取り組みにチャレンジ。有馬監督は「今までやったことのない走り込みをやって。ボールトレーニング、ウエートやってボールトレーニング、 それをもう徹底的にやったんです」と説明する。年明けには遠征を行わず、空いた学校グラウンドで1日中トレーニング。また、金曜日に茨城県の波崎へ移動して土日の朝7時から砂浜を走り、広いコートでの1対1など強度の高いトレーニング後にまた走るといったことも行ってきたのだという。

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