1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

「町田のサッカーをネガティブに捉えている選手はいない」黒田監督が強調した強さの要因

ゲキサカ / 2024年6月15日 20時0分

黒田剛監督(最右)

[6.15 J1第18節 横浜FM 1-3 町田 日産ス]

 前節は黒星を喫し、12日の天皇杯は筑波大に敗れて迎えた今節で、価値ある逆転勝利。首位に立つFC町田ゼルビアは横浜F・マリノスから白星を奪った。黒田剛監督は「きょう選手たちが本当に魂のこもったゲームを90分間やってくれた」と選手たちを称えた。

 敗れた天皇杯では4人の負傷者が出る事態となった。大幅に減った戦力のなかで、指揮官はA代表から帰還したGK谷晃生、そしてU-23日本代表の活動でアメリカ遠征に出ていたMF平河悠とFW藤尾翔太を即起用。特にアメリカから帰国した2選手には、飛行機での過ごし方など時差ボケ対策を入念に伝えたという。

「(平河と藤尾は)怪我人が出たことに対する悲劇的な感情を持ったからこそ、飛行機の中でもいい準備をした。彼らの分までやらなきゃいけないと。チームを空けているときに起こったことなので責任も感じていただろうと思う。いろんな意味で奮起させる材料になったし、奮起しなくてはいけなかったということを選手みんなが理解してくれた。(平河と藤尾は)帰ってきたときにいい顔をしていた。準備は万端だと、全然行けると答えを出してくれた。彼らに任せようと思った」

 4人の負傷者を出した天皇杯で、黒田監督は相手の大学生によるラフプレーに苦言を呈した。その言葉はメディアを通じて大きく取り上げられ、大きな話題となった。指揮官は横浜FM戦後の会見で改めて言及。自身の信念を語った。

「町田ゼルビアはけっして悪ではないし、われわれが正義で、しっかりと言いたいことを言いながら、ダメなことはダメと訴えながら貫いていくこと。これが今の日本のサッカー界に必要なパワーだと思う。そういったことを発信していくことが、われわれの存在価値につながってくるということを、彼ら自身もわかっている」

「選手たち一人ひとり、町田のサッカーをネガティブに捉えている選手はいない。クレームをつけられるようなサッカーだと思っている人もいない。われわれが勝つために志向しているサッカーを信じて、それが絶対に勝つために必要なんだということを、彼らみんなが理解してやっている。みんなのベクトルがしっかり合っていることが勝利の要因になっている」

「だからこそ、敗戦から立ち直るために彼らなら整理できるだろうし、チーム立ち上げの頃から掲げていたコンセプトに立ち返って、もう一回立ち振る舞いも含めて考え直していこうと誠実に答えてくれる。仲間たちでコミュニケーションを取りながら、最終的に今日みたいにチームとして機能していくことにつながる。連敗しないということが偶然ではなく、必然と彼らも捉えている。どういうゲームをやったら勝てるということが、しっかり整備されている。それがゼルビアの今の立ち位置、首位というところに影響があるのではないか」

 黒田監督は選手たちの成長を実感する。「心技体すべてに、魂というところ。それに彼らの一発で仕留める技術、走り切る体力。サッカーはけっして技術だけではできない。そこはきょう町田らしいサッカーとして改めて確立できた」。逆境を跳ね除けて手にした白星に、大きな価値を見出してた。

(取材・文 石川祐介)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2024シーズンJリーグ特集

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください