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桐光学園が強度、切り替え、運動量で相手を凌駕。前回全国2位・3位対決を3-0で制し、神奈川県予選突破!

ゲキサカ / 2024年6月16日 9時5分

 その桐光学園は後半16分、10番MF吉田晃大(3年)が右サイドを強引に突破。折り返しを丸茂が右足でゴールへ流し込み、2-0と突き放す。対する日大藤沢も右SB酒匂陽豊(3年)のクロスから連続でシュートへ持ち込む。前半のシュート1本から後半は5本に増やしたが、桐光学園GK大村明裕(3年)の壁を破ることができず。また、高さを発揮する青谷と杉野の両CBや守備能力の高い右SB武山陽介(2年)、左SB陶山に苦戦した。
後半16分、桐光学園MF吉田晃大が右サイドを強引に突破FW丸茂晴翔が右足で決めて2-0歓喜の桐光学園
 桐光学園は怪我人が続いて出るなど、プリンスリーグ関東2部開幕6試合で1勝。だが、「自分が帰ってきたら、絶対チームは安定するっていう自信はあったので、帰ってきたチームに還元することはゼロで前の選手にも安心感を伝えられるように、思い切ってプレーするっていうことは心がけています。大村と(杉野)太一とオレで集中力持ってるんで、やられない自信、全国でもゼロでできる自信はあります」という青谷らの復帰が大きい。
桐光学園はU-17日本高校選抜歴を持つCB青谷舜が堅守の中心に。怪我など苦しい時期を持ち前の明るさで乗り越えてきた
 後ろに重さのあった3バックから、インターハイ予選は4バックへ移行。鈴木監督は「前からプレッシャー掛けに行こうっていうことを、ここ1か月ぐらい、中断期間からもう一回選手たちと向き合って、良い意見を出しながら、コーチたちも、分析も含めてやってこれたことが良かった」と説明する。

 少数精鋭だからこそのプリンスリーグ関東2部、神奈川県1部リーグ、関東ルーキーリーグを両立する難しさもあった。だが、「このトーナメントはうちの55人での競争と55人での結束がやっぱりできつつあるんで、そういうところが良かったかなと思っています」(鈴木監督)

 攻守が噛み合う桐光学園は27分、敵陣でMF湯藤翔太(3年)と丸茂がボールを奪い取り、湯藤が逆サイドへ浮き球パス。これを胸トラップしたMF増田遥希(3年)が豪快な右足ミドルをゴールへ突き刺した。守備でも奮闘していた増田と鈴木監督の力強いガッツポーズも出た一撃で3-0。この後、桐光学園はまず守備に重きをおきながら、丸茂の抜け出しなどから4点目のチャンスを作る。日大藤沢も諦めずにゴールを守り続けたが、桐光学園は1年生2人を含む5人を投入して3-0で試合を締めた。
後半27分、桐光学園MF増田遥希が豪快な右足ミドルを決めて3-0会心の一撃を決め、ガッツポーズ
 大一番で快勝した桐光学園の鈴木監督は、「3点取れたことよりも、ゼロでゲームを終えたことの方が、僕にとっても、彼らにとっても、チームにとっても、やっぱり自信になるんじゃないかなと思います」と評価する。

 インターハイへ向けては、「インターハイ経由選手権で、やっぱり国立で勝つっていうことが最大のテーマなんで、今日もこれはもちろん通過点ですし、またインターハイに出ても(また、選手権で)神奈川県の難しい予選もありますし、そういうところを突破していくためには、やっぱりまだまだ足らないところもあります。(昨年のように)夏出て冬出れないとかっていうことはよくある傾向なので、しっかり足元を見ながら一つ一つやっていきたい」と引き締めた。ただし、青谷が「必ず全国優勝を。去年の借りを返すためにもやっていきたいです」と語るように、“昨年超え”は選手たちの大きなモチベーション。この日、強い覚悟を示して勝利した桐光学園が、本気で日本一に挑戦して一戦一戦勝ち上がる。
全国大会で昨年超えに挑戦する
(取材・文 吉田太郎)


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