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[MOM4745]帝京MF杉岡侑樹(2年)_カナリア軍団のジョーカーが全国切符を手繰り寄せる劇的決勝弾でミッション完遂!

ゲキサカ / 2024年6月16日 18時6分

「もう目の前はゴールだけで、『ニアに打てば絶対入る』と思って打ち抜きました」。ボールは狙い通りにGKのニアサイドを破って、ゴールネットを激しく揺らす。2-1。逆転。その瞬間。気付けばもうチームメイトたちが待つピッチサイドへと、杉岡は走り出していた。





 結果的にこの後半アディショナルタイムに記録された1点は、チームに勝利をもたらす貴重な決勝点。今季のトップチームでの公式戦初ゴールを、この大事な試合に持ってきた2年生アタッカーが、全国出場を巡る大一番の主役を鮮やかにさらっていった。


 中学時代に所属していたヴァンフォーレ甲府U-15では、なかなか自分の思うようなパフォーマンスを発揮しきれず、「チームの試合にスタメンで出ることもなかなかなかったですし、出られても出場時間も短かったので、U-18には上がれなかったです」とのこと。進学先を考えていた時に、東京の名門校から誘いの声が掛かる。

「他に行くところも決まっていなかったので、『思い切って行ってみよう』と思いました」。覚悟を決めて門を叩いた帝京では、1年時からルーキーリーグやニューバランスチャンピオンシップなどに出場し、実戦経験を積み重ねながら、その実力を着実に伸ばしてきた。

 このチームでプレーしてきた1年強の時間で、自分が成長している手応えは間違いなく掴んでいる。「自分に自信を持ってプレーできるようになりましたし、試合に出ることで経験を得られたかなと思います。特に攻撃の面はのびのびプレーさせてもらっていて、自分もやっていて楽しいですし、先輩も本当に上手な選手が多くて、そういうところを参考にしています」。だからこそ、お世話になってきた3年生たちにゴールという形で恩返しできたことも、とにかく嬉しかった。

 みんなで挑む夏の全国大会。晴れ舞台へのシンプルな決意が、力強く響く。「試合にしっかり出て、自分の実力を発揮できるようにしたいと思いますし、チームの勝利に貢献できたらいいなと思います」。

 自分に課せられた役割はわかっている。磨いてきた鋭いターンや巧みなドリブルで、カナリア軍団の攻撃を活性化させる勝利への切り札。成長を止めない杉岡侑樹の存在は、どんな対戦相手にとっても間違いなく厄介なものになっていくはずだ。



(取材・文 土屋雅史)
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