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鹿島学園左SB清水朔玖がスーパーミドル。インハイで国体、全国ルーキーに続く日本一へ

ゲキサカ / 2024年6月16日 21時58分

後半25分、鹿島学園高左SB清水朔玖(2年=セレッソ大阪U-15出身)が右足ミドルを決めて2-0

[6.16 インターハイ茨城県予選決勝 鹿島学園高 2-0 明秀日立高 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場]

 新たな日本一を狙う左SBがスーパーゴールを決めた。1-0の後半25分、鹿島学園高は左SB清水朔玖(2年=セレッソ大阪U-15出身)が左中間でボールを受けると、コントロールから右足ミドル。素晴らしい弾道の一撃をゴール左上隅に突き刺した。

 清水はキック精度が高く、チームのプレースキッカーも担当。「石川(秋彦)コーチに『オマエは弾道(のシュート)があるから、どんどん狙っていけ』って言われている」という。このシーンではMF松本金太朗(2年)にパスを要求。相手の寄せが甘い中、「ワントラップした時、ベンチからも『打て』っ声がもうめっちゃ聞こえてきて」迷わずに振り抜き、“神コース”に突き刺した。

「小学校(八尾大正FC)の時にも1回、全国大会の時に逆足で“神コース”に決めて、それも結構印象深いんですけど。(今回も完璧なコースに蹴り込み、)マジで気持ち良かったです」。昨夏の全国王者・明秀日立高の反撃意欲を削ぐようなゴールで2-0。“人生ベストゴール”に並ぶ一撃を大一番で決めた。

 この日の前半は風下で守備を重視しながらの戦い。その中で清水は狙いすましたインターセプトや、相手のプレッシャーをドリブルで剥がすことにもチャレンジしていた。そして、「後半になったらちょっと距離感が良くなって、パスも動くようになってきて。で、ああいうゴールが生まれたんで、良かったと思います」。一方で、本人は対人守備でかわされたシーンがあったことを反省。「突き詰めて、大事なところをもっと強くしていきたい」と誓っていた。

 清水は昨年、茨城県選抜の一員として国体少年男子の部に出場し、日本一。だが、先発として出続けることができなかった。それだけに、「出れてなくて、悔しい思いがあったんで、今度は絶対自分がスタメンで出て、自分が活躍してチームを優勝させるっていうのを目標にやっていきたい」。国体当時に比べ、スプリント力や対人守備も成長した。昨年は国体に加え、“全国ルーキー”(ミズノチャンピオンシップU-16)でも全国制覇。鹿島学園で1年時から先発から務めるDFは、インターハイで新たな日本一獲得に挑戦する。 

(取材・文 吉田太郎)

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