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FC東京“1年前倒しルーキー”安斎颯馬が待望のプロ初得点「監督が使い続けてくれた。結果で応えたかった」

ゲキサカ / 2024年6月18日 9時16分

ゴールを決めるMF安斎颯馬

[6.16 J1第18節 FC東京 1-1 磐田 味スタ]

 待望のプロ初得点となった。FC東京MF安斎颯馬は0-1で迎えた後半39分にゴール。「個人的にはひとつ肩の荷は下りたというか嬉しいものはある。だけどチームとして勝てていないので。勝ちにつながるゴールをもっと求めていきたい」と振り返った。

 ファーサイドに流れるボールを狙い続け、終盤に結実した。後半39分、左サイドで得たFKのキッカーはDF徳元悠平が担当。安斎は「徳くんが蹴ることになって、GKが出てこれないというのはスカウティングに入っていた」と狙いを定めた。

 徳元が左足で蹴ったボールは外巻きの弾道でファーサイドへ。「ファーポストに入っていくのは、点は取れていないが、開幕からずっとやり続けた形」。飛び込んだ安斎が頭で叩き込み、GK川島永嗣が守るゴールから得点を奪った。

 早稲田大在学中の2023年、25シーズンでのFC東京加入が内定した。だが1年前倒しで今季からプロ契約を締結。今シーズンからルーキーとして加入すると、カップ戦は全試合、リーグ戦も14試合に出場した。昨シーズンから特別指定選手としてプレーしていたものの、得点は遠かった。

「前線で試合に出ながらも結果が残せていなかった。自分に集まる批判も理解していた。すごく考えるものがあったが、ピッチでしか跳ね返すことはできなかった」(安斎)。青森山田高3年次の全国高校サッカー選手権では5ゴールで得点王にも輝いた。その実力を持つからこそ「試合に勝っても数字を残せないことに悔しさはあった」と苦悩を明かした。

 ピーター・クラモフスキー監督はそれでもルーキーを試合に出した。安斎は「結果が残せないなかで監督が使い続けてくれた。それ以外で貢献できるところは探したけど、前線で使ってもらう以上、一番は結果で期待に応えたかった」と思いを語る。「ひとつここで取れたのはよかった。満足せず、もっと監督の期待に応えられるような結果を残していきたい」。重圧を乗り越えたルーキーはさらなる活躍を誓った。

(取材・文 石川祐介)
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