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玉田圭司監督が「この中でもちょっと抜けている」と讃える存在。昌平MF大谷湊斗が個の力で2発

ゲキサカ / 2024年6月17日 15時42分

昌平高MF大谷湊斗(3年=アメージングアカデミー出身)は埼玉決勝で2得点の活躍

[6.16 インターハイ埼玉県予選決勝 昌平高 5-1 西武台高 NACK]

 技巧派集団の中で玉田圭司監督も「この中でもちょっと抜けている」と讃える存在だ。昌平高MF大谷湊斗(3年=アメージングアカデミー出身)は、3-0で迎えた後半に圧巻の個の力を見せて2得点を奪い、会場の度肝を抜いた。

「前半は自分がゲームメイクするっていう形で入ったんですけど、相手もマンマークしてきましたし、良い感じでボールを受けることもなく、時間だけが過ぎていったなというふうに思っていて」。前半は中央のスペースを消され、思うようにゲームメイクすることができず。また、西武台のプレスのスピード感にも苦戦した。

 それでも、「後半は相手が(戦い方が)変わって、相手が前線からプレスに来たタイミングで自分が空くっていうのは点差的に見て自分も理解していたので、そこで間で受けて、前に持って行くっていうのを意識していた」と話す大谷が、後半は本来の力を発揮する。

 3分には自陣でボールを回収すると、そこから一気にドリブルで運び出す。中盤でMF三浦悠代(3年)とパス交換するとさらに前進。「自分、結構股を狙うのが得意で、練習でも結構股下とかも狙ってました」。突破を警戒していたディフェンダーの最後は股下を左足で射抜く形で今大会初ゴールだった準決勝に続き、2試合連続のゴールを奪った。

 終了間際の40分にはハーフウェイライン手前でボールを受け、一度FW鄭志錫(3年)にボールをつけると、そのまま加速し自らゴール前へ。鄭のリターンに抜け出すと、前に出たキーパーが触れる直前に足先で少し振れて直角にずらす超絶技巧で交わす。最後は無人のゴールに右足で思い切り蹴り込んで、5得点が生まれたゴールショーを締めた。

 玉田監督も「チームの心臓」と評する大谷は今大会、「こだわりをもっている」と話すキーとなる縦パスやドリブルでの持ち出し、個人技などで圧巻のプレー。一方で、「やっぱり自分がゲームを握るっていうのが課題であって、自分がゲームを握ると試合も良い方向に持って行けると思いますし、やっぱり自分自身得点にこだわってやっていきたい」。大会を通して多くの時間で支配したが、この日の前半のようにゲームを握りきれなかった場面もあり、そこは今後インターハイまでの間のプレミアリーグでさらに磨いていく。

「やっぱり夏も冬も日本一を獲りたいですし、日本一を獲らないといけないと思っているので。日本一を狙えるチームだと思いますし、もっと結果にこだわって、自身のパフォーマンスにもこだわって練習からまた良い雰囲気で頑張っていきたい」。悲願の日本一を目指す昌平の心臓が残された期間でもさらに成長し、この夏、チームに初のタイトルをもたらす。

(取材・文 石黒登)
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