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「まだまだ足りてない」。日大藤沢の日本高校選抜MF布施克真は神奈川県予選敗退の悔しさを忘れず、自分を成長させる

ゲキサカ / 2024年6月17日 20時58分

日本高校選抜MF布施克真(3年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)はプレーで日大藤沢高を鼓舞したが、神奈川県予選敗退に

[6.15 インターハイ神奈川県予選準決勝 日大藤沢高 0-3 桐光学園高 等々力]

「今まで色んなところで、色んな経験させてもらった身としては、もっともっと『俺がいるから勝てる』っていう風な、それぐらいの違いを見せないと今後の試合、勝っていけないと思うんで。こういう、チームが調子悪い時でも『自分だけは』っていうところを見せるっていうところでは、まだまだ足りてないかなって感じました」

 日大藤沢高の日本高校選抜MF布施克真(3年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)は、自分自身の力不足を認めるコメント。前回インターハイ3位のチームは0-3で敗れ、神奈川県予選での敗退が決まった。

 布施は、「前半、ビビって後ろ回さずに前ばっか蹴って、ちょっと情けない試合だった。(立ち上がりはシンプルに戦うことを決めていたが、)10分、20分経った時に切り替えることができずに、そのサッカーを前半ずっと続けてしまった。自分たちの(パスを丁寧に繋ぎながら前進する)サッカーができてなかった」と首を振る。

 前半19分の失点後、布施は右サイドで強引に前へ。桐光学園高の激しいチェックにも動じることなく、上体を上手く使いながらボールをキープし、前進させてみせた。このプレーは、チームメートでのメッセージでもあったという。

「自分としては後ろから回せるから、もっと慌てずに回して欲しいっていう意味も込めて、あそこで自分でボール持って一人かわしたりっていうようなプレーを増やした」と説明する。昨年のU-17ワールドカップ日本代表メンバーでもある布施の強度やキープ力は、高校年代トップクラス。身を持って日大藤沢がもっとできることを示そうとしていた。

 また、布施は声でもチームを落ち着かせようとしていたが、変化させることができなかった。「そういう気持ちをもっと伝えるっていうところが、もっとやんなきゃいけないところ」。シャドーの位置から落ちて、組み立てに力を注いでいたが、それに伴い、攻撃のパワーは低下。布施自身も持ち前の運動量を出しづらい展開となった。桐光学園の戦う姿勢の強さにチームは呑まれてしまい、後半に2失点。0-3と思わぬ完敗を喫した。

 もっと一人ひとりが戦わなければ勝てない。取り組んできた技術面もまだまだ足りない。日本一を目指す日大藤沢はこれから、「変わるしかない」ことを思い知らされるような敗戦。布施は「インハイが終わってしまったってところでは、火がつくのが遅すぎたっていうところもあったかもしれないですけど、『これが選手権じゃなくて良かったな』って思っていて。そこはポジティブに捉えないと次に繋げていくことはできないと思うので、『次の選手権まで今日の負けを忘れないように』、って終わった後のミーティングでずっと話していました」と語った。

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