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EUROでルカクの同点弾阻んだ“謎の波形図”…その正体はアディダス製ボール内蔵の最新テクノロジー

ゲキサカ / 2024年6月18日 4時18分

うなだれるFWロメル・ルカク

 EURO2024(欧州選手権)で新たに適用範囲が広がった最新テクノロジーにより、ベルギー代表の劇的同点ゴールが無情にも取り消された。

 ベルギーは0-1で迎えたスロバキア戦の後半41分、ロングフィードに抜け出したFW ロイス・オペンダの折り返しからFWロメル・ルカクが左足でゴールに突き刺し、起死回生の同点弾が決まったかと思われた。ところが直後、VARが介入。オペンダがボールをコントロールした際、高く上がった手にボールが接触していたことが分かり、ハンドの反則でゴールは取り消された。

 なおこの場面では、主審がピッチ脇のモニターでスロー映像を再確認する「オンフィールドレビュー」を行った際、国際中継映像の画面左下に心電図などで使われるような“謎の波形図”が表示されていた。この波形がハンドの判定に大きく影響したとみられ、ファン・サポーターの大きな注目を集める形となった。

 実はこの波形は、今大会から新たに導入されたシステムによるもの。アディダス製の公式球に内蔵された毎秒500回の情報送信を行える慣性センサーが、ボールの不自然な動きを感知したことを示すものだ。このシーンではボールが手の付近を通った際に波形が動いたことから、迅速にハンドの判定が導き出された。

 ボール内のセンサーは2022年末のカタールW杯でも導入されていたが、当初は「半自動オフサイドテクノロジー」にのみ活用されており、ハンドの判定には使うことができなかった。しかし、UEFA(欧州サッカー連盟)は今大会でその適用範囲を拡大。オフサイドの判定に限らず、ボールの接触があったか否かを判断する際にも活用できるようになっていた。

 今回のケースでは、もしセンサーを使わなかった場合、手とボールの接触があったどうかをスロー映像によって慎重に確認する必要がある。しかし、センサーを使えるようになったことで、映像で厳密な接触の有無を判断する必要がなくなり、波形図による迅速な判定が可能となった。

 ちなみにこの試合のベルギーは後半11分にも、FWレアンドロ・トロサールのクロスをMFアマドゥ・オナナが頭で折り返し、これをルカクが押し込んだが、半自動オフサイドテクノロジーで取り消しに。ベルギーは結果的に0-1で敗れる形となったが、最新テクノロジー判定に泣かされるEURO初陣となった。
Adidas' "connected ball" technology just led to a Belgium goal being overturned in the final minutes due to a handball.A sensor suspended inside the ball captures touches at a rate of 500 times per second.It sealed Slovakia's 1-0 win over Belgium—the biggest upset in Euros… pic.twitter.com/x1AN62WyAR— Front Office Sports (@FOS) June 17, 2024
[速報] ルカク 2度目のノーゴール判定...!UEFA EURO 2024™ グループEベルギー × スロバキア/#ルカク がクロスを綺麗に合わせ待望の同点弾かと思われたが#オペンダ のハンドにより取り消し\#EURO2024 #ABEMA#アベマでEURO2024全試合無料生中継#アベマで無料ダイジェスト配信中— アベマサッカー (@ABEMA_soccer) June 17, 2024
●EURO2024特集

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