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[MOM4748]共愛学園MF中野一楓(3年)_福井から群馬へやってきたアタッカーが狙い通りの「裏抜け2発」で悲願達成のヒーローに!

ゲキサカ / 2024年6月18日 12時5分

2ゴールを挙げて県初制覇の主役になった共愛学園高MF中野一楓(3年=武生FCジュニアユース出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.16 インターハイ群馬県予選決勝 共愛学園高 5-1 常磐高 正田醤油スタジアム群馬]

 福井から単身で群馬へやってきて3年目。強いチームを倒したいと、全国大会に出たいと、願い続けてきた目標がとうとう叶ってしまった。でも、この高校を選んだ決断を成功にするための努力は積み重ねてきたのだから、大事な試合で活躍するのも決して偶然ではない。

「夢みたいで、信じられない感じでした。自分はここで優勝するために福井から来たので、それを果たせたというのはとても嬉しいですし、今まであまりゴールを決められてこなかったので、この舞台で決められて、それも本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」。

 創部23年目で初の全国切符を勝ち獲った共愛学園高(群馬)のナンバー7。MF中野一楓(3年=武生FCジュニアユース出身)は決勝で叩き出した2つのゴールで、チームの悲願達成に大きく貢献してみせた。


 1つ目の目標が叶ったのは準決勝だった。全国的な強豪の前橋育英高と対峙した一戦。スタメンで出場した中野は攻守に奮闘し、延長後半9分までプレー。最後は足が攣って交代したものの、PK戦の末に引き寄せた勝利の一翼を力強く担う。

「厳しいゲームでしたし、自分は足を攣ってしまって途中で代わったので、PK戦を見ながら本当に祈っていました。もともと入学する時に『前橋育英みたいな強いチームを倒したい』と思っていたので、それが果たせて嬉しかったです」。みんなで成し遂げたジャイアントキリングが、とにかく嬉しかった。

 2つ目の目標を叶えるための決勝。常磐高と激突する重要なゲームにも、中野は左サイドハーフとしてスタメン起用されると、この大舞台で眩い輝きを放つ。

 前半28分。MF栁澤雅延(3年)がボールを持った瞬間、2人のイメージは共有される。「栁澤くんが前向きで持った時に、自分に付いていたマークの子がボールウォッチャーになっていたので、『裏に抜けられる』と思って全力で走ったら、そこに良いパスを出してくれました」。

 GKとの1対1。瞬時に駆け引きが頭を巡る。「キーパーを見て、ちょっとニアに蹴る感じを出して、ファーに打ったので、たぶんキーパーもタイミングをズラされたかなって。ちょっとキーパーに当たってしまったんですけど、決められたので良かったです」。中野が沈めた貴重な先制点は、自身今大会初ゴール。チームメイトも歓喜の輪を作る。

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