もはや舵取り役だけじゃない横浜FM喜田拓也「ずっとこだわってやっていた」攻撃参加で逆転劇牽引
ゲキサカ / 2024年6月20日 6時5分
[6.19 J1第13節延期分 横浜FM 3-2 広島 ニッパツ]
鮮やかな逆転劇の口火を切ったのは、誰よりもチームのバランスを気にかけてきた男の果敢な攻撃参加だった。
10人の広島に1-2と勝ち越されて迎えた後半42分、横浜F・マリノスMF喜田拓也はスローインの流れから左サイドの深い位置でパスを受けると、中央に向かって正対しながらノールックのスルーパスを配球。これに反応したFW宮市亮のクロスから、FWアンデルソン・ロペスの同点ゴールが生まれた。
今季はハリー・キューウェル新監督のもと、新たに導入された4-3-3システムのアンカーが主戦場となっていた喜田。それでも守備に専務するのではなく、得点が必要な場面では主に右のハーフスペースに顔を出すことで、仕上げの崩しに関わる姿もたびたび見られ、着実にプレーの幅を広げてきていた。
この日の同点ゴールも、そうした取り組みが実った形だった。喜田は「今季はアシストの一つ前もあったり、結構点に絡めていたので、そういうところに気づいていただいてありがたい(笑)」と控えめに笑みを浮かべつつ、「自分がどうチームに貢献していけるかの幅はちょっとずつ広げていけているというところで、あのシーンもあそこに顔を出せた」と前向きに振り返った。
またこれまでの試合ではあまり直接連係する機会のなかった宮市とも、しっかりリズムを合わせていた。「必ず(宮市が)あそこに来てくれると思って出した。彼も『来ると思っていた』と言ってくれたし、意思疎通もできていた。ロペスもよく決めてくれたし、ああいうのはチームの結果にも直結するので」。日頃のトレーニングから充実したコミュニケーションができていることもうかがえるワンシーンだった。
普段は攻撃的なポジションではない喜田にとって、こうした攻撃参加の機会は決して多くは巡ってこない。それでも少ない機会をうかがっているからこそ、「何でもかんでも行けばいいというものではないし、タイミングが大事になるので、バランスもしっかり舵を取りながらというのが大事になる」という状況判断を研ぎ澄ませ、こだわりを持って取り組んできた。
「ポジション柄それ以外のタスクも多いので、その中の優先順位をしっかり正確に決断、判断をするというのはずっとこだわってやっていた。タイミングも周りと合っているし、(シュートやクロスを)やり切って終われている場面もある。もちろんそこでゴールやアシストができればいいけど、今日みたいな絡み方もあるし、今までも得点につながるシーンを作れているので、そこはポジティブに捉えている」
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
横浜FM連敗危機に「絶対負けられない」 同点弾の裏側…「感謝したい」ベンチの助言
FOOTBALL ZONE / 2024年6月20日 19時20分
-
横浜FM主将が実感した自身の進化 「感覚は掴めてきている」プレーの“幅”とは?
FOOTBALL ZONE / 2024年6月20日 18時10分
-
横浜・宮市が同点弾アシストで逆転劇呼び込む「このままじゃ負けられないと思った」
スポニチアネックス / 2024年6月20日 0時54分
-
横浜FMが劇的逆転2発で連敗脱出!! 川村不在の広島は10人で一時勝ち越しも耐え切れず
ゲキサカ / 2024年6月19日 21時1分
-
横浜FMが土壇場の逆転劇! ヤン・マテウスが90分劇的弾…広島を3-2撃破で連敗脱出
FOOTBALL ZONE / 2024年6月19日 21時0分
ランキング
-
1「5人くらい関係を持った」“西武の新4番”岸潤一郎(27)の“ネットナンパ不倫”が発覚《“嫁が好きなんて一言も…”不倫相手に送った驚愕メッセージ》
文春オンライン / 2024年7月3日 16時0分
-
2鈴木彩艶がシントトロイデン最高額17億円でパルマ入りへ 代役で小久保ブライアン獲得か
東スポWEB / 2024年7月3日 9時30分
-
3衝撃27号は「ビデオゲーム」 大谷翔平、異次元の活躍に実況唖然「ビューティフル」
Full-Count / 2024年7月3日 13時39分
-
4【U-23】MF松木玖生 まさかの〝サプライズ落選〟男子パリ五輪代表メンバー発表
東スポWEB / 2024年7月3日 14時35分
-
5バド選手が試合で倒れて「AEDの使用もないまま」死亡 日本AED財団「痛恨の極み」、緊急メッセージに込めた思い
J-CASTニュース / 2024年7月3日 20時1分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)