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宮市と1対1で張り合った広島20歳MF越道草太、欧州に挑む先輩への思いも胸に「自分がもっと大きくなってチームを勝たせたい」

ゲキサカ / 2024年6月20日 6時30分

FW宮市亮とマッチアップしたMF越道草太

[6.19 J1第13節延期分 横浜FM 3-2 広島 ニッパツ]

 サンフレッチェ広島の20歳MF越道草太は味方の退場者で数的不利に追い込まれた後半15分、5-2-2の右ウイングバックで投入されると、大半の時間をFW宮市亮とのマッチアップで過ごした。1対1の対応では目立った仕事をさせず、ほぼ封じたと言えるが、同42分に自身のサイドから連係で崩されて同点ゴールを献上。「もっと自分がコンパクトに絞っておけば。周りが見えていなかった」と悔しそうに振り返った。

 後半20分から投入された宮市と対峙するにあたり、頭にあったのは守備陣の人数が多い中に逃すことだった。「まずはスピードがあるので縦を7割意識して、カットインさせるのを意識した」。その言葉どおり、ドリブルでの縦突破を許すシーンはほとんどなく、スピードでもパワーでも堂々と張り合っていた。

 それでも後半42分、スローインからMF喜田拓也に深い位置でボールを受けられると、スルーパスから宮市の侵入を許し、そこからFWアンデルソン・ロペスの同点ゴールを決められた。「枚数が1枚多くて焦ってしまい、ボールウォッチャーになったところがあった」。チームはここから畳み掛けられ、同45分にも失点。2-3の逆転負けに終わった。

 今季は5試合に先発出場している一方、直近5試合はベンチスタートが続いていた中、結果でアピールすることは叶わなかった。越道は「スピードのある選手の対応はプロになって少しずつ慣れてきたけど、押し込まれた時にボールウォッチャーになる場面が多いのでもっと集中しないといけない」と課題と向き合いつつ、「次は結果で示したい」と奮起を誓った。

 またチーム内では同じく広島ユースで育った先輩の日本代表MF川村拓夢が欧州移籍を決断。彼に続く活躍が期待される20歳は「人としてもそうだし、熱いプレーをする拓夢くんを目標としていた。チームとしては痛いけど、今度は自分がもっと大きくなってチームを勝たせたい」と大きな覚悟を胸に戦い続けていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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