ムバッペ欠場のフランス、好機を生かせずオランダとスコアレスドロー…デシャン監督「次へ向けて改善を」

オランダとフランスはスコアレスドロー

[6.21 EUROグループD第2節 オランダ 0-0 フランス ライプツィヒ]

　EURO2024のグループD第2節が21日に開催され、オランダ代表とフランス代表は0-0で引き分けた。スコアレスドローは今大会初。第1戦で鼻骨を骨折したFWキリアン・ムバッペはベンチ入りしたが、出場しなかった。最終節は25日に行われ、オランダはオーストリア代表、フランスはポーランド代表と対戦する。

　初戦を白星で飾ったチーム同士の対決は徐々にフランスのペースで進むが、後半20分に迎えたFWアントワーヌ・グリーズマンの決定機をGKバルト・フェルブルッヘンに防がれるなど、決め切れない展開が続く。

　すると後半24分、オランダのFWメンフィス・デパイがボックス内でFWコーディ・ガクポのパスを受け、相手を背負いながら左足でシュート。GKマイク・メニャンにストップされるも、跳ね返りをFWシャビ・シモンズが右足で蹴り込む。しかし、ゴール前にいたDFデンゼル・ダンフリースがオフサイドを取られ、先制点は幻となった。

　攻勢のフランスはフェルブルッヘンやDFフィルヒル・ファン・ダイクを中心としたオレンジの壁を最後まで破れず、0-0でタイムアップ。勝ち点1ずつを分け合う結果となった。

　欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイトによると、オランダのロナルド・クーマン監督は「フランスのようなチームと戦うのはいつも難しい。我々は自分たちのスタイルで大胆にプレーしたいが、今夜のようにボールを失ってはいけない。もっと素早く反応し、前線でチャンスを作らなければならない。我々はまだ成長が必要なチームだ」と語っている。

　一方、フランスのディディエ・デシャン監督は「残念ながらゴールを決めることができなかった。非常に緊張感のあるゲームだった。ゴール前での効率の悪さには失望したが、今夜の選手たちのプレーには満足している。我々は前線で素晴らしいプレーを見せている。多くのポジティブな点がある。対戦相手(オーストリアとオランダ)も強豪であることを考慮する必要がある。しかし、試合に勝つにはゴールを決めなければならないのは明らかだ。次の試合に向けて改善し、決勝トーナメント進出という目標を達成したい」とコメントした。

　グループDは第2節を終えてオランダとフランスが勝ち点4で並び、オーストリアが勝ち点3で続いている。勝ち点0のポーランドは敗退が確定した。
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