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東京Vのパリ五輪メンバー候補MF山田楓喜、途中出場で1か月ぶり復帰も…頭部強打で交代「大事を取った」

ゲキサカ / 2024年6月22日 22時19分

会場入りするMF山田楓喜

[6.22 J1第19節 東京V 1-0 名古屋 味スタ]

 約1か月ぶりのプレーとなった。東京ヴェルディのU-23日本代表MF山田楓喜は後半8分から途中出場した。

 山田はU-23日本代表として、4月から5月にかけてカタールで行われたU23アジアカップに出場。ウズベキスタンとの決勝では優勝決定ゴールを決める活躍を残した。帰国後は東京Vでプレーを続けたが、心身の療養のためにチームを離脱。今節は5月19日のJ1第15節・FC町田ゼルビア戦以来のメンバー入りとなった。

 ベンチスタートとなった山田は、MF松橋優安との交代になった。城福浩監督は試合後の会見で、足を負傷した松橋の状況をハーフタイムで確認。「アウトサイドの候補は3人いた。そこからのチョイスだった」と山田を投入した経緯を明かす。

「山田楓喜は今週からフルトレーニングできているが、ゲームから離れていた。われわれとしてもゲームに慣れてほしいという思いがあった。多少リスクはあったが、ひさしぶりのゲームのなかでの強度の出し方だったり、自分のプレーの出し方を体感してほしいというものがあった」(城福監督)

 山田は後半8分から投入されると、3-4-2-1の右WBでプレー。だが、後半38分にアクシデントが山田を襲う。MF稲垣祥のシュートが山田の左側頭部を強打。プレーが切れた後、山田はその場でしゃがみこんだ。

「ボールが頭に当たって、一瞬フラッとしたところもあった。本人と確認を取りながらどこまでやらせるか、脳震とうの枠を使うのかということをベンチと話して、残り時間が少なくなったところで、普通の枠で彼を交代させた」(城福監督)

 試合後、山田は短い時間で取材に応えた。頭を強打したシーンについて「見えないところからのブロックだった。そのときフラッとしてちょっとおかしかったが、(交代枠が)1枠余っていたので大事を取った」と交代の流れを語った。

 復帰戦は途中交代という憂き目に遭ったが、山田は「今日出れたことは一歩進めた」と強調。プレーについても「休む前の嫌なしんどさは特に感じなかった」と復調をアピールする。「ちゃんと楽しんで、気負いすぎずということを目標にこの試合に向けてやってきた。それはできた。シンプルに楽しかった」。笑顔を見せつつ、次戦に目を向けていた。

(取材・文 石川祐介)
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