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今年に懸ける山梨学院FW関塚力登がゴール量産中。リーグ開幕から7戦連発で得点数は11に

ゲキサカ / 2024年6月23日 7時25分

後半41分、山梨学院高FW関塚力登(3年=FC多摩ジュニアユース出身)が7試合連続となるゴール

[6.22 プリンスリーグ関東2部第7節 前橋商高 1-5 山梨学院高 前橋商高G(MAESHO FOOTBALL PARK)]

 リーグ戦7試合連続ゴール。今年に懸けるストライカーが、プリンスリーグ関東2部での得点数を早くも11へ伸ばした。

 山梨学院高は1週間前にインターハイ県予選で優勝し、連戦を終えたばかり。選手層が厚いチームはこの日、同予選からスタメン3人を入れ替えた。その中で、注目FW関塚力登(3年=FC多摩ジュニアユース出身)は、コンディション面を考慮されてベンチスタート。1点差に迫られた後の後半26分に投入された。

「自分の武器は得点力とスピードとドリブルとの抜け出しなんで、そこは見て欲しいです」というFWは投入直後からボールを要求し続け、スピードを活かして積極的に前へ。なかなかシュートシーンが訪れなかったものの、後半41分にゴール前の混戦から抜け出し、右足でゴールを決めた。

 さらに45+2分には、左中間でボールを回収すると、前を向いて一気に加速。個の力で相手DFを攻略し、そのまま左足シュートを叩き込んだ。「今日は試合出るか分かんなかったんですけど、出たら3点ぐらいは決めたいなと思って。それで2点だったんですけど、取れて良かったです」。リーグ開幕から続く連続ゴールは11に。ただし、満足した様子は全く見せなかった。

 関塚は1年時から山梨学院のトップチームに加わっていたものの、膝を負傷して4か月間離脱。2年時のシーズン開幕後に復帰し、関東大会県予選決勝で2ゴールを決め、インターハイ県予選でも結果を残した。だが、インターハイ直前に再び膝を痛めて登録外に。リハビリを続けるも痛みが取れず、手術を行った。

 結果、半年以上ピッチから離れることに。期待のFWを欠いたチームは選手権出場を逃している。関塚は全国大会に出られなかったこと、また同世代のFWたちが活躍する姿が悔しかったという。

 それでも、「(インターハイで)全国出れなくて、選手権も出れなかった。めちゃめちゃ悔しかった。今年は絶対、結果出して終わらないといけない」と誓うFWは今年3月に復帰すると、リーグ開幕戦(対國學院久我山高)での2ゴールを皮切りにゴールを連発している。

 復帰後は、前線から落ちて攻撃に係わる部分や切り替えの速さが向上。これまで以上に身体をケアしながら、もっと自分の状態を上げていく考えだ。「一番は怪我多いんで、怪我しないこと。だいぶ戻ってきてるんですけど。スピードとキレの部分がまだ完全には戻っていないんで、そこを戻す」。得点嗅覚の高さも魅力。スピードとキレを上げて臨むインターハイの目標は得点王と優勝だ。
 
 プリンスリーグ関東2部の得点数は、20をノルマに掲げている。「去年のプリンス得点王が(桐光学園高の)宮下(拓弥、現桐蔭横浜大)君で18なので。自分の中では最低20は行きたいんで、それは超えられたらいい。ここから(チームメートとともに)もっと努力していきたいです」。今年に懸けるストライカーは全国舞台やプリンスリーグで自分の力を証明し続け、山梨学院に多くの白星をもたらす。
後半45+2分には縦への仕掛けからこの日2点目のゴール
(取材・文 吉田太郎)

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