[MOM4751]山梨学院FWオノボフランシス日華(2年)_快足FWがプリンスデビュー戦で2発。県決勝のV弾に続く活躍
ゲキサカ / 2024年6月25日 21時45分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.22 プリンスリーグ関東2部第7節 前橋商高 1-5 山梨学院高 前橋商高G(MAESHO FOOTBALL PARK)]
流れを変える2発だった。山梨学院高FWオノボフランシス日華(2年=FC東京U-15むさし出身)は1-0の後半開始から出場し、プリンスリーグデビュー。後半9分、DFを振り切ってPAへ抜け出すと、「縦行って、ズドンっていうのが理想だったんですけど、(DFが)カバーしてたんで、シュートフェイントして」かわし、右足シュートをゴールへ叩き込んだ。
GK板倉一心(2年)が前橋商高のPKを止めた直後のビッグプレー。前半終盤から悪い流れの時間帯が続く中、初ゴールでチームを勢いづけた。この後、チームは再びPKを与えて失点したが、背番号9は後半30分にもスルーパスからDFをかわして左足シュート。再び悪い流れを断ち切った。
岩永将監督も「ポンポンって決めて、だいぶ楽になったところがあったので、アイツの力は大きい」と2年生ストライカーを評価する活躍。自慢のスピードに加え、この日は競り合いでも相手を圧倒していた。
後半だけで6本のシュートを打ち込むなど違いを示すパフォーマンスだったが、本人はクロスバーを叩いた一撃や、自ら作り出したチャンスでDF、GKに止められたことを反省。「自分入って流れ変えれたのは良かったんですけど、やっぱり決め切るところで決めれなかったんで」と悔しがった。
決定力に加え、圧倒的だったフィジカル面もまだ不足しているという自己評価。「プレミア(の選手)とか、(映像で見た)大津の190のCB(五嶋夏生)とかになっちゃうと、ちょっと圧かかっただけでちょっと前のめりになっちゃったりするだろうから、最低でも下半身とか鍛えたい」と全国トップレベルのDF相手でも戦えるレベルまで強化することを誓っていた。
目標とする選手は、FW林大地(ニュルンベルク)。「あんながむしゃらで、身体をめっちゃ張って、それが格好良いなと思いました。自分はちょっと細いんで、(競り合いで)なんかビビっちゃったり、そういうところがあるんで筋トレしてそこに近づけるようにしたい」。メンタル面も課題に挙げるFWは、これから常に身体を張って、ゴールも決め切るようなFWを目指す。
昨年末のU-16全国大会、「MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16」で得点王を獲得。今年は怪我で出遅れてプリンスリーグの第1クールで登録外だったが、インターハイ県予選決勝での決勝点など自信を掴んできている。7月開幕のインターハイでは先発でも、交代出場でも、目標の日本一を達成するために、「一番いいパフォーマンスができるようにしたい」。ブレイクの可能性を秘めた快足ストライカーが、全国舞台でもチームのためにゴールを決める。
後半30分に左足で2点目のゴール
(取材・文 吉田太郎)
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