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「味方に助けられた」試合で得た未来への決意。U-16日本代表GK西川元基(柏U-18)は「世代の“1番”にふさわしい成長」を誓う

ゲキサカ / 2024年6月24日 11時15分

U-16日本代表GK西川元基(柏U-18)は「悔しい」優勝からの成長を誓った

[6.23 U-16インターナショナルドリームカップ第3節 U-16日本代表 3-2 U-16セネガル代表 Jヴィレッジスタジアム]

 U-16インターナショナルドリームカップで全勝での優勝を決めたU-16日本代表。浮かれた雰囲気に包まれた日本チームの中にあって、一人だけ浮かない表情を隠せない選手がいた。

 その男、GK西川元基(柏U-18)が試合後に漏らしたのも、ひたすら「悔しい」という思いだった。

「単純に自分の技術が低かった」

 そう言って特に強く悔やんだのは前半のラストプレー。U-16セネガル代表MFイブラヒマ・ソリー・ソウの直接FKは、西川のほぼ正面に飛んだ。小さくバウンドしたボールは捕球しようとした西川の手をすり抜けて、ゴールへと転がってしまう。「自分のミス」と率直に認めるほかない痛恨の失点だった。

 さらに後半5分にもワンタッチでの鋭いミドルシュートをニアサイドに決められてしまい、2点のビハインドを負う展開になってしまった。

「非日常的な相手というか、自分は初めてアフリカ勢とやったので、普段の試合とは大きな違いを感じました。プレースピードもそうですし、シュートの踏み込み方とか、シュートのスピードとかも本当に違う。こういう相手とやってシュートを止めるには、もっと自分を高めないといけないんだと思い知らされました」

 シュートレンジやシュートのタイミング自体にも「非日常」を感じたと言う。

「2点目を決められてしまったシュートなどはまさにそうで、(早いタイミングでの)シュートがあるのは頭ではわかっていたんですけど、反応し切れなかった。ボールスピードも出してくるので、自分の準備が本当に相手より上回ってないと止められないというのがわかりました」

 痛い思いと共に痛感させられた課題は、代表GKとしてピッチに立ったからこそ感じられた世界でもある。37分に迎えたカウンターのピンチを好セーブでしのいだような場面もあったが、西川がこの試合でフォーカスするのは自分の失敗であり、そこからの成長だ。この経験を無駄にするつもりはない。

「もうすぐアジア予選も始まりますし、そこで試合に出られるように、この代の『1番』にふさわしい選手に成長していかないといけないですし、そこで出て自分がチームを助けるのはもちろん、チームとしてU17アジアカップとU-17ワールドカップで上にいくための貢献をしたい。その自覚がより一層強くなりました」

 幾多の名GKを輩出してきた柏レイソルアカデミーの次世代守護神が、「味方に助けられた」国際大会に満足感はない。次は「自分が味方を助けられるように」。自分の失敗と課題を認め、さらなる成長を誓う機会となった。

(取材・文 川端暁彦)

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