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公立の伝統校・前橋商が無敗首位相手に健闘。支援も後押しに初のプリンス関東で成長を続ける

ゲキサカ / 2024年6月24日 13時39分

 かつて2年連続の全国高校選手権3位や全日本ユース(U-18)選手権準優勝、Jリーガー23人を輩出した実績を持つ前橋商は、昨年まで群馬県1部リーグに所属。昨年の同リーグで優勝し、参入戦で日大藤沢高(神奈川)、帝京三高(山梨)という私学の強豪校を倒して初のプリンスリーグ関東2部昇格を果たした。

 参入1年目の今年、当初はスピード感、強度に戸惑った。だが、経験、準備を重ねたことによって1試合の中で狙いとすることを表現する回数が明らかに増えてきている。笠原恵太監督が、「選手にとっても、我々(指導者)にとっても凄く勉強になっています。練習も一生懸命やってくれています」というプリンスリーグ関東で戦う機会を来年以降も残さなければならない。
CB新井大樹は粘り強い対応を見せた
 笠原監督は就任から目標にしてきたというインターハイ出場、選手権出場、プリンスリーグ関東昇格を実現。2023年2月には、校内のグラウンドが全面人工芝になった。そして、この日から、「株式会社オープンハウスグループ」と「医療法人 高徳会 上牧温泉病院」のロゴの入った新ユニフォームを着用(リーグ戦用)。県立校で活動費が限られている中、群馬県内の公立高校サッカー部が企業から支援を受けるのは初めての取り組みとなる。

 櫻井は「自分たちとしては、もうもっとやんないとっていう向上心に繋げられたんで、良かったと思います」と語り、井上は「(応援してくれる人たちの)名に恥じないように、勝ち切りたいと、改めてそういう気持ちが強くなりました」と前を向いた。人工芝グラウンド、企業からの支援、またOB会主催の練習会(中学3年生対象、24年初開催)と将来、前橋商に進学してくる選手たちが本気で私学勢に対抗し、本気で全国大会出場やプロを目指せる環境作りが続けられている。

 今年はインターハイ予選準々決勝で試合終了間際に2失点。全国大会への道を閉ざされ、プリンスリーグでも結果が出ていない。だが、櫻井は「今年はプリンスまだ7節で0勝ですけど、ここから残留を目指して頑張っていきたい。選手権は、このインハイ、プリンスの結果を覆して優勝できるようにやっていきたい」。次世代のためにも目標へ向けて努力を重ね、群馬の公立校でもできることを証明する。
札幌、甲府でプレーした経歴を持つ笠原恵太監督が選手たちに指示を送る
(取材・文 吉田太郎)

●高円宮杯プリンスリーグ2024特集

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