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トップ昇格内定の東京VユースFW川村楽人が大一番で大活躍。先輩FWからの助言活かした左足弾など2G1A

ゲキサカ / 2024年6月24日 19時5分

「トップの練習に参加しても、左足のセンタリングやシュートが必要だと感じた。カットインはみんなできるけど、それだけではワンパターンで最終的に通用しなくなる。そこで違いを作るために左足を武器にしたいと思って、普段の自主練習から取り組んできた」

 左足の精度は昨季から課題にしてきた部分。U-17ワールドカップでも大会期間中の練習中に指摘される場面もあった。だからこそ、新たな武器にするべく取り組むなかで、トップチームの得点源・FW染野唯月から助言があったという。

「染野くんからシュートを学んだ。特に左足のシュートはこの間、教わったばかり。左足で打つ際にボールをどこに置くかを助言され、ニアにもファーにも打てる場所にファーストタッチをしないといけないと言われた」

 左足で目覚ましい一発を決めた川村だが、それ以外でも成長の跡を示している。第7節終了時点でリーグトップの9ゴールをマークしており、課題だった決定力に磨きがかかっている。逆サイドのクロスに対しては必ずゴール前に入っており、この試合はチーム最多の6本のシュートを放った。

「去年はスピードを生かしたドリブラーという感じだと自分で思っていたけど、得点が流れの中からなかなか取れていないと感じていた。今年はゴールが奪える選手になりたいと思っていて、ドリブルだけじゃなくて得点が取れる怖い選手になりたい」

 意識が変わり、よりゴール前で力を発揮できるようになった。シュートを警戒されるようになったことで、今度は周りをうまく使う場面が増加。お膳立てをする回数が増えており、この日のアシストもまさにそのパターンだった。自分でシュートを放つ考えもあったが、相手DFをうまく引きつけて今井のゴールを演出した。

 川村の成長に関して、薮田光教監督も目を細めており、賛辞を惜しまない。「プロで早く試合を出るために何が必要かをよく話している。守備をサボらないとかもあるんですけど、今できることは攻撃の特徴をひたすら上げていくこと」とした上で、こう評する。

「仲間をうまく使うことができるようになり、アシストが増えているのは成長の証。元々個の力でゴールを取る力があったので、いろんなことが少しずつできるようになってきた。怖い選手というか、掴みづらい選手になりつつある」

 右肩上がりで成長を続ける男はトップチームでのプレーはもちろん、代表での活躍も見据えている。先日、フランスで行われたU-19日本代表のモーリスレベロトーナメントは映像で確認し、「自分の刺激になった。U-19代表には良いウイングの選手がいるので、そこを跳ね除けていくぐらいの実力を見せないといけない」と気持ちを新たにした。

 怖い選手に変貌を遂げた“ヴェルディのエース”は止まらない。さらなる高みを目指し、努力を重ねていく。

(取材・文 松尾祐希)

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