ムバッペのマスク着用の影響を語るフランス指揮官「彼の足取りはとても良かった。しかし…」

フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督

　フランス代表は25日、EURO2024のグループD第3節でポーランド代表と1-1で引き分けた。この結果、首位オーストリア代表に次ぐ2位で決勝トーナメントに進出。ディディエ・デシャン監督のコメントをアメリカ『ESPN』が伝えている。

　この試合では、初戦のオーストリア戦で鼻骨を骨折したFWキリアン・ムバッペが2戦ぶりに復帰。後半11分にPKで先制ゴールを挙げたが、フランスは同34分にFWロベルト・レバンドフスキの同点PK弾を浴び、1-1のドローに終わった。

　デシャン監督は試合前、ムバッペが鼻を保護するマスクを着用することで周辺視野が制限されると懸念を示していたが、他にも問題があったことを指摘している。

「マスクをしている時の彼の足取りはとても良かったと思う。彼はマスクに慣れる必要があった。しかし、汗をかくと目に入るので、目を拭く必要があった」

　それでも指揮官は「彼はプレーに飢えているし、この試合は彼にとって良いものになっただろう」と、復帰戦で得点を記録したエースを称えた。

　フランスはグループリーグ3試合を終え、オウンゴールとPKによる2得点のみ。また、2位通過となったため、ラウンド16でポルトガル代表、ドイツ代表、スペイン代表と当たる可能性が出てきた。

　デシャン監督は「もしチャンスが全くなかったらもっと心配するだろうが、明らかに改善の余地が少しある。得点できていない事実が我々のパフォーマンスを制限している。いずれにせよ、我々は望む場所(決勝トーナメント進出)にいる。もっとゴールを決める必要があるし、もっと決定力を高める必要がある」とグループリーグの戦いを振り返っている。

　続けて「改善は可能だが、それだけだ。相手の痛いところを突く必要があるが、我々は常にかなり印象的なゴール平均値を持っている。これらの3試合ではそれが十分ではなかったけどね。でも、私はポジティブだよ。私たちにとって、新しいコンペティションが始まる」と今後に向けて語った。
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