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東京V山見大登が2得点関与の大活躍「いつ倒れてもいいように頭から飛ばした」、圧巻ミドル弾&持ち味生かしたOG誘発

ゲキサカ / 2024年6月30日 8時27分

MF山見大登

[6.29 J1第21節 横浜FM 1-2 東京V 日産ス]

 2得点に絡む活躍を見せた。東京ヴェルディMF山見大登は前半11分に豪快なミドルシュートを沈めた。同22分にはゴール前に詰めて相手のオウンゴールを誘発。後半10分の途中交代まで走り切り、「フルで出るつもりはなかった。いつ倒れてもいいように頭から飛ばした」と手応えを口にした。

 前半11分の先制ゴールは、チームに勢いをもたらした。山田楓喜の右CKは横浜F・マリノスのクリアに遭うが、ボールは遠くに飛ばずPA手前に転がる。待ち構えたのは山見だった。「周りを見たときに相手の選手が少なくて、トラップできる余裕があるなと思った」。少し大きめにトラップしたことでFWヤン・マテウスに寄せられてしまうが、「ヤン・マテウス選手がファーのコースを切っていたのがわかった」と山見は冷静。ニアに蹴った渾身の右足シュートはゴール左隅に刺さった。

 前半22分には追加点が生まれた。FW山田剛綺が右サイドでボールを持ったとき、山見はまだゴールから少しだけ距離のあるPA中央で待機。「剛綺にはずっとどっちがボールを持ってもニアには絶対入れと言ってある」。互いの共通認識をもとに、山見はDF上島拓巳を引き付けながら高速スピードでニアサイドへ。上島のオウンゴールを誘い、2-0と点差を広げた。

 前半終了間際に1点を返されるが、山見が関与した2点のリードでチームは2-1と勝利した。

 開幕節で対戦したときは、1-2で逆転負け。だが今節では点差を守り切った。山見は一回目の対戦で途中出場も勝利に貢献できず。「途中出場だった選手が今回スタメンで出ていたなかで、(前線)3人がやり返すという部分はすごくあった」と笑顔を見せた。

 東京Vは前々節の名古屋グランパス戦で勝利したものの、前節のジュビロ磐田戦では城福浩監督に「今季最低」と言わしめるほどの大敗を喫した。山見自身も途中出場で今節は先発入り。開幕節で敗れた横浜FM相手ということで「今回やり返すチャンスでもあった。ここでやり返すということで一番気持ちが入っていた」と力を込めた。

 今シーズンはガンバ大阪から覚悟の期限付き移籍。今節の活躍でリーグ後半戦にはずみをつける。「僕の特徴は走る部分」と今節の活躍に胸を張る。「ここでチャンスを掴み取るためにも、やっぱり一生懸命走ることが大事」。さらなる躍進を目指し、猛ダッシュを続けていくつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
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