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主軸退団相次ぐ浦和でキャプテンマーク託されたMF伊藤敦樹「そういう立場になっているのを感じていた」新時代示す1G2A

ゲキサカ / 2024年7月1日 6時10分

浦和レッズMF伊藤敦樹

[6.30 J1第21節 浦和 3-0 磐田 埼玉]

 キャプテンマークを託された責任をピッチ上のパフォーマンスで表現してみせた。浦和レッズMF伊藤敦樹はプロ入り後初めてゲームキャプテンを務めたJ1第21節・磐田戦(◯3-0)で全3得点に関わる1ゴール2アシストの大活躍。試合後には「毎試合責任を持ってプレーしているつもりだけど、ゲームキャプテンを任されて、よりキャプテンマークの重みを感じながらプレーした。それが良い方向にいってくれたと思う」と胸を張った。

 6月下旬に入って移籍ウインドー開始が近づく中、これまでチームを引っ張ってきたDF酒井宏樹、MF岩尾憲、DFアレクサンダー・ショルツの移籍が次々に決定。チームは必然的に若返りを迫られる中、キャプテンマークは伊藤の左腕に託された。

 任命を受けたのは「2日前のミーティング」。今季がプロ4年目の伊藤だが、昨年には日本代表に選ばれ、今季もリーグ戦全試合に先発するなど大黒柱としての自覚は十分。「自分がそういう立場になっているのを感じていたし、今までリーダー的存在だった人たちが一気に抜けてしまっていたので自分が引っ張っていかないといけないと思っていた」と受け止め、大役を背負った。

「ゲームキャプテンに指名されて、より一層やらなきゃなという思いが強まった」。その覚悟はチームをまとめる働きだけでなく、ピッチ上のパフォーマンスにも表れた。まずは0-0で迎えた前半21分、伊藤はピッチ中央で左サイドにボールを捌くと、そのままダイナミックなポジション移動でボールサイドに流れ、再びパスを受けてクロスを供給。これに合わせたDF石原広教がヘディングで先制ゴールを決めた。

 流動的なポジション移動の背景には、前節・名古屋戦から導入された4-2-3-1の布陣の影響もあった。今季は4-3-3のインサイドハーフを務める伊藤だが、昨季は4-2-3-1のダブルボランチが本職。より幅広いエリアに関与できる役割に「手応えはだいぶ感じている」という。

「左ウイングに凌磨くんやヒデ(武田英寿)が入ってきて、彼らはどちらかというと外にはるより中に入ってきてプレーする選手なので、自由にやっていいと監督も言っている。お互いを見ながら良い距離感でやれていると思う」(伊藤)。先制点の場面はまさに、そうした柔軟なローテーションが機能したワンシーンだった。

 またこの日の伊藤はさらに結果を出し続けた。後半7分には石原からのスルーパスを受け、右サイドのポケットに入り込むと、うまく相手を外したクロスから渡邊のボレーシュートをお膳立て。さらに同29分には左サイドを突破したDF大畑歩夢からの折り返しに反応し、右足シュートでダメ押しの3点目を奪った。

 そのまま試合はタイムアップを迎え、伊藤は全ゴールに直接絡む大活躍。圧巻のパフォーマンスについては「今まで引っ張ってくれた選手が抜けた中、若いヒデや歩夢らが試合に出て、うまくまとまれている。みんなが同じ方向を向いてやれているのが一番大きい」と謙遜気味に振り返ったが、チームの新時代到来を大いに予感させる一戦となった。

(取材・文 竹内達也)
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