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栃木U-18は“栃木らしく”初のプリンス関東1部でチャレンジ。ゲーム主将MF石関琉ら3年生は「もっと姿で」示し、後輩に繋げる

ゲキサカ / 2024年7月1日 8時24分

栃木SC U-18は初のプリンスリーグ関東1部挑戦で“栃木らしさ”を発揮

[6.29 プリンスリーグ関東1部第8節 帝京高 5-1 栃木U-18 帝京科学大学千住総合G]

 昨年、プリンスリーグ関東2部昇格1年目で初優勝。栃木SC U-18(栃木)は今年、プリンスリーグ関東1部に初挑戦している。

 2勝1分4敗で迎えた帝京高(東京)戦は、課題の立ち上がりに失点。その後も帝京にボールを保持される時間が増えていたが、相手にしつこくプレッシャーを掛け、ゴール前の際のところでDF陣が踏ん張っていた。

「“栃木SCらしさ”を本当に自分がキャプテンなので、そういう姿も見せなきゃいけないっていう立場だと思う」というMF石関琉主将(3年)と左SB佐藤漣(3年)をはじめ、各選手が身体を張って戦った。GK熊谷匡祐(3年)の好守もあって1点差を維持すると、FW小平倭(3年)や石関、MF直井芳樹(3年)が相手のハイラインの背後を狙った攻撃。前半38分には、石関の左ショートコーナーからMF中村脩人(3年)が右足ミドルを決めて同点に追いついた。
チームを背中で牽引したMF石関琉
 空間を見つけてプレーすることやゴール前のアイディアに自信を持つ石関や攻守に利いていた184cmボランチMF山崎柊(3年)、推進力のある右SB中丸功大(3年)とトップチームの練習試合にも出場している選手たちが個の力でも対抗。"常に前に進み続ける"という哲学を持つクラブは攻守で積極的なスタイルを貫き、後半は前半以上に重心を前にかけてボールを奪いに行き、逆転を目指した。

 だが、冷静にボールを繋ぐ相手に主導権を握られて後半19分に再び勝ち越されると、終盤は攻めに出た背後を取られるなど連続失点。石関はプリンスリーグ関東1部での戦いについて、開幕当初に比べると自分たちの良さが出せるようになってきているという。だが、「1対1だったり、細かいところがホントにレベルが高いところなので、もっとやっていかなきゃいけないなと思います」と引き締めていた。
長身ボランチのMF山崎柊は攻守で利いていた
 伝統のあるクラブユースチームと比べると、栃木U-18はまだまだこれからのチームだ。まずは一人でも多くの選手をトップへ送り出すこと。加えて、栃木OBの只木章広監督は、地元に応援されるチーム、地元の選手たちがプレーしたいと思うようなチームになることを掲げている。

 この日は個々の技術力の高い帝京相手に、アグレッシブな戦いで対抗。「チャレンジして。そういう逞しさをもう少しつけていければ。(自分たちは)できることをやっていくしかない。それがいいなって思ってもらえる人に選んでもらえたら、それがいいなって思って応援してくれる人が増えたらいいかなと」と期待していた。個を育てるためにボールを奪うこと、1対1の強さもより求めていく考えだ。
強さも発揮していた右SB中丸功大が持ち上がってパス
 チームリーダーの石関は、憧れの先輩選手の背中をずっと追ってきたという。「先輩に揚石さんがいて、もうちっちゃい(自分が幼稚園の頃)頃から一緒にやらせてもらっていて、ずっと憧れであり、偉大な先輩なんで、(栃木SCのアカデミーチームへ進んだ理由も)そこも大きかったんじゃないかと思います」。その先輩MF揚石琉生は今季、トップチームへ昇格した。

「これからほんと、抜くっていうところを目標にやっていきたい」と石関。そして、「(体力面など課題があり、)このままトップに上がるっていうのは難しいと思うんですけど、大学の4年間、しっかり自分と向き合って、(将来)必ず栃木SCでプレーしたい」と誓った。

 後輩たちにレベルの高い場所で戦う機会を与えることも目標だ。「自分たち(3年生)が点数だったり、最後の失点しない、身体張るって言ったところで、僕たちの代がホントに姿でもっとやっていきたい」と石関は言う。プリンスリーグ関東1部は1週間後の東京Vユース戦を挟んで中断期間へ突入。「しっかりチームとして積み重ねて」(石関)成長し、後輩たちのためにも1部に残留する。

(取材・文 吉田太郎)

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