怒涛の立ち上がりで静学を飲み込み、8-1。プレミアWEST首位の大津が7連勝
ゲキサカ / 2024年7月1日 21時44分
後半13分、右の舛井のドリブルから山下景が中央へ繋ぎ、最後は兼松が右足で5点目。静岡学園は直後に再びスルーパスから大木が抜け出したが、シュートは大津GK坊野雄大(3年)がストップする。
後半13分、大津FW兼松将が右足でゴール
すると17分、大津は畑のスルーパスから右のポケットを突いた舛井が折り返す。これを兼松が左足ダイレクトで決めて6-0とした。さらに19分には、山下景が鮮やかなコントロールショットを決めてハットトリック達成。今季の得点数を2位と5差の13ゴールとした山下景は「前節、(鹿児島)城西戦で取れなくて、『今日は取ってやろう』って思ってましたし、そういった得点っていうところもモチベーションになっている」と頷く。
後半17分、大津FW兼松将が自身2点目を決めて咆哮後半19分、ハットトリック達成の大津FW山下景司が笑顔
後半も難敵を圧倒するような戦い。山城監督が「途中からちょっと走らされるっていう時間もありましたけど、基本的には自分たちで走り始めるっていうところが今日はできてたかなと思います」というように、攻守で主導権を握り続ける大津が点差を7点に広げた。
このままでは終われない静岡学園も24分、交代出場MF鵜澤浬(3年)が縦への仕掛けから右クロス。こぼれ球をMF加藤佑基(3年)が右足ダイレクトボレーで左隅へ叩き込む。意地の1点。その後も球際の攻防で奪い切るシーンを増やし、鵜澤や加藤、交代出場MF池田双葉(3年)がゴールを目指して攻め返す。だが、鵜澤のラストパスから大木が放った決定的な一撃もGK坊野に止められてしまう。
後半24分、静岡学園MF加藤佑基が意地のゴール
逆に大津は先発5人を入れ替えた後も交代出場組が奮闘。45分にも右サイドでFW山下虎太郎(2年)がインターセプトし、MF曽山瑚白(3年)が中央へ繋ぐ。最後は兼松からパスを受けた嶋本がDFを外して右足でゴール。ゴールラッシュを締めくくった。
大津は後半45分、MF嶋本悠大がこの日2点目のゴール
静岡学園は巻き返し、徐々に特長を出していたものの、悔しい敗戦。川口修監督は「基準、普段の取り組みの質の違い。(大津の選手たちは)本気でサッカーに向き合っている。持ち帰って、基準を変えられるか。それが今後の伸びしろに繋がっている」と語った。このような完敗は21年インターハイ準決勝で青森山田高(青森)に0-4、シュートゼロで負けて以来。当時の選手たちはその後、基準を変えてプレミアリーグ昇格や選手権8強に結びつけている。同じような成長曲線を描けるか。
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