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楽しみにしていた地元での“凱旋試合”も経験。帝京長岡MF柳田夢輝は10番にふさわしい結果を求め続ける

ゲキサカ / 2024年7月2日 12時25分

「自分は『チームを勝たせられる選手にならないといけない』と思っているので、あそこは決め切りたかったですね。もっとファーを狙ったんですけど、うまく当たらなくて、ニアの方に行ってキーパーに当たってしまいました」。

 35分に交代を命じられた柳田は、終盤に追い付かれるシーンをベンチから見守っていた。「攻められる時間もあったんですけど、守備陣が身体を張って守ってくれた中で、勝ち切りたかったですね。こういうレベルの相手は最後にああいう力を出してきますし、自分にも1個チャンスはあったので、ああいうところを決め切りたいと思います」。地元に帰ってきた“凱旋試合”は、悔しさの残る90分間になったようだ。


 今シーズンの帝京長岡の攻撃陣は、ここまでのプレミアで6ゴールを記録しているFW新納大吾(3年)と、7ゴールを叩き出しているFW安野匠(3年)の強力2トップが猛威を振るい、リーグ2位の得点数を誇るなど、その多彩なアタックが相手ディフェンスに脅威を与えている。

 ただ、新納が欠場する試合も少なくなく、その場合はこの日のように柳田が1.5列目のようなポジショニングを取りながら、安野とコンビを組むことも。「自分はフォワードというよりは、トップ下でプレーすることが多いので、裏に出るよりも少し低い位置に落ちて、背後に安野が抜けるみたいな関係性でやっています」という連携も少しずつ熟成されてきている。

 一方で新納と安野が前線に並んだ時には、サイドハーフでスタメン出場することも。その時に任されたタスクを一定以上のクオリティでこなす柳田の存在が、起用する側にとっても重要な位置を占めていることに疑いの余地はない。

 好きな選手にマンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネとレアル・マドリーのジュード・ベリンガムを挙げるあたりに、理想のプレースタイルも透けて見える。ストライカーというよりはプレーメイカー。それでも与えられた背番号に対する責任と自覚はきちんと持ち合わせている。

「10番を付けるからには点を獲らないといけないので、そこにはしっかりこだわって、チームを勝たせられるようにしたいです。そのためにはもっともっと仕事をしていかないとダメですね。点ももっと決めたいですし、守備でももっと貢献することが大事になってくると思います」。

 決して派手なプレーを好むわけではない。普段はどちらかと言えば控えめなタイプだ。それでもピッチの上では、自分にできる100パーセントを出し尽くして、チームの勝利のために戦い続ける。真摯に、愚直に、サッカーと向き合う帝京長岡のナンバー10。柳田夢輝の存在感はこのチームにとって、いつだって絶対に欠かせない。



(取材・文 土屋雅史)
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