[MOM966]明治大GK韮澤廉(4年)_高校選手権決勝を戦った守護神、苦しみ抜いて4年目の大学公式戦デビュー

　入学当初は高校時代を戦った仲間や同級生の活躍に焦りを感じることもあったようだが、今では「自分は自分」と集中するようにしているという。「(松木)玖生も安斎(颯馬)も今はテレビで見たりする存在になったけど、あまりそこ(の意識)はない。でも前日も安斎が点を取ったりしたのは力になっているし、自分もやらないとと感じさせてくれる存在です」。

　将来については、「結果が伴えばプロという道は全然ある」と含みを持たせた上で、「なるようになると思っている。全力でやることによって、自分の人生においても後悔せずに終われるんじゃないかという思いがある」と現実をしっかりと受け入れるつもりでいる。

　ただ今大会がターニングポイントになる可能性は十分にある。怪我で離脱していた同級生のライバル、GK上林豪(4年=C大阪U-18/C大阪内定)がまもなく復帰予定で、ポジション争いはさらに激しさを増すことになるが、今大会で掴んだ自信、そして引き続きの感謝の気持ちを持って、正々堂々と向き合っていく。

(取材・文　児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集