D・オルモがスペインを4強に導く1G1A「代表チームで最高の夜」指揮官「優勝するチャンスある」

ゴールを挙げたMFミケル・メリノとFWダニ・オルモ

　スペイン代表は5日、EURO2024準々決勝でドイツ代表と対戦し、延長戦の末に2-1で勝利を収めた。EURO2020に続く2大会連続のベスト4進出。選手や指揮官のコメントを欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイトが伝えている。

　スペインはスコアレスで前半を終えると、後半6分に先制。FWアルバロ・モラタからパスを受けたFWラミネ・ヤマルがペナルティエリア右に持ち運び、中央へボールを送ると、途中出場のFWダニ・オルモが右足で流し込んだ。

　後半44分にドイツのMFフロリアン・ビルツに同点弾を許したが、1-1で迎えた延長後半14分に劇的な勝ち越しゴールを奪取。D・オルモがペナルティエリア左角付近から右足でクロスを入れると、同じく途中投入のMFミケル・メリノが跳躍しながらヘディングで押し込んだ。

　決勝点を挙げたM・メリノは「全ては1ミリ秒の間に起こった。ダニ(・オルモ)がボールを持っているのを見た瞬間、彼のクオリティーは高いから、素晴らしいクロスを上げてくれるだろうと分かった。僕はただ走ってジャンプし、ヘディングシュートを放つだけだった。後は誰もが知っている通りだ」と振り返った。

　2戦連発弾を含む1ゴール1アシストのD・オルモは、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出。「難しい試合だった。延長戦までもつれ込み、複雑な状況だったが、最終的には僕らが勝利に値した。この瞬間を祝い、楽しんでいるよ。おそらく代表チームで最高の夜だろう」と喜びを語った。

　また、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は「自分たちが成し遂げたことに感謝し、喜ぶべき瞬間だ。選手たちは貪欲だよ。このような選手たちを指導できることを誇りに思う」とチームを称賛。「彼らは最高レベルで戦うことに慣れているし、(今大会で)優勝するチャンスもある。このチームは常に競争している。もちろん、さらなる改善の余地はあるが、彼らのプライド、クオリティー、そして献身性を疑うことはできない」と手応えを示した。

　スペインは2連覇を飾った2012年大会以来の頂点まであと2つ。準決勝は9日に開催され、フランス代表と対決する。
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