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町田MF平河悠、思い出が走馬灯のように…数年前には「夢にも思わなかった」旅立ちの日

ゲキサカ / 2024年7月7日 1時10分

町田MF平河悠、思い出が走馬灯のように…数年前には「夢にも思わなかった」旅立ちの日

[7.6 J1第22節 町田1-0名古屋 Gスタ]

 FC町田ゼルビアの決勝点は、MF平河悠のパスから生まれた。前半30分、相手のクリアがルーズになったところで平河が左サイドでボールを受けると、エリア内のMF下田北斗にラストパス。下田が右足でゴールにねじ込み、得点が生まれた。

 誰もが背番号7のプレーに注目した。一部報道により、数日前に海外移籍の話は知られていたが、クラブはこの日正午のリリースで、平河がこの日の名古屋戦を最後に海外移籍を前提とした交渉のためにチームを離れると発表した。

 平常心を保とうと臨んだという平河だが、「ただの1試合ではなかった」と素直な感想を吐露する。「いつも通りに入ろうと思ったけど、複雑な気持ちがあった」。大学3年生だった21年夏に町田と契約してからの3年間が、走馬灯のようによみがえった。

 数年前まで「夢にも思っていなかった」状況が訪れようとしている。

 地元の佐賀県では強豪の佐賀東高で過ごしたが、卒業後は一般就職も考えた選手だった。それでも誘いを受けて進んだ山梨学院大で才能が一気に開花。特に3年時夏に出場したアミノバイタルカップで大活躍をみせると、その後の総理大臣杯でも全国ベスト8に導く立役者となった。

 Jスカウトも驚くような活躍で名前を広めると、いち早く町田が声をかけた。大学3年時は大学での活動もあったためにJリーグ出場は1試合にとどまったが、翌年はJ2で16試合に出場。そしてルーキーイヤーとなった23シーズンは35試合に出場して、J1初昇格に貢献した。同時にパリオリンピックを目指す世代別代表としての地位も確立していった。

 そんな中でいつしか、平河自身も目標を高く持つようになったようだ。「今年移籍するなら海外と決めていた」。海外のクラブからは「いくつか」オファーがあったという。その中でここ数か月は新天地選定に頭を使ってきたようだ。

 当然、五輪出場も視野に入れて移籍作業を進めてきた。先日のメンバー発表会見で山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、「移籍の可能性がある」としてMF松木玖生(FC東京)の落選を説明。今後、メンバーの入れ替えがあったとしても、移籍を理由にすることはないと付け加えた。

 その影響は平河にも想定されるが、新天地となるクラブとは話し合いを済ませているという。許可を取っているのかという問いに、「はい」と短く答えると、「町田から世界へと常々言われていた中で、自分がそう(一番最初に行く選手に)なりたいと思っていたし、自分の最終目標のために、この判断が一番正しいかなと思って決めた。町田の一人目として必ず結果を残したい」と力強く話して、思い出の詰まったスタジアムを後にした。

(取材・文 児玉幸洋)
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