柏が後半ATの決勝ゴールで2連勝! ボレー沈めたMF戸嶋祥郎「最高でした」

柏を今季3度目の連勝に導いた戸嶋祥郎

[7.6 J1第22節 柏 3-2 FC東京 三協F柏]

　劇的な幕切れだった。開始2分でFC東京に先制点を献上した柏レイソルだったが、前半のうちにDFジエゴとMF高嶺朋樹のゴールで逆転に成功。しかし、後半41分に追いつかれて2-2とされてしまう。それでも、後半アディショナルタイム4分に、この試合5つ目のゴールは生まれた。

　MF熊澤和希のクロスをゴール前でDF片山瑛一が頭でそらすと、飛び込んだのはMF戸嶋祥郎。鮮やかなボレーシュートがゴールネットに刺さった。

「(熊澤が持ったときに)自分のところに来るんじゃないかなっていう思いで飛び込んですけど、その前で(木下)康介くんと瑛一さんが潰れてくれたので。最初に信じて入った分押し込めたかなと。そこまでつないでくれたみんなに感謝したい」

　殊勲の決勝弾を挙げた戸嶋はゴール裏の柏サポーターに飛び込み、「最高でした」と喜びを分かち合った。

　柏がホームの“日立台”で後半アディショナルタイムに決勝点を奪ったのは、第14節・湘南戦(○2-1)、第15節・札幌戦(○2-1)、ルヴァン杯3回線・福岡戦(○2-1)に続き、今季だけで4試合目を数える。湘南戦、札幌戦、FC東京戦は柏サポーターに向かって攻める形をとっており、戸嶋はサポーターの熱量に「感謝している」と感謝をすると、「なかなか結果が出ない時期が続いてたんですけど、結果でもっと示していきたい」と必勝を誓う。

　4連敗の後、引き分けを挟んで2連勝を飾った柏。次の公式戦は、10日の天皇杯・3回戦、相手は2回戦で町田をPK戦の末に下した筑波大学だ。「J1首位の町田を叩いて上がってきて、いろんな自信があって、大学生らしいエネルギッシュさもある」「誰1人うちの選手でなめている選手はいない」と戸嶋は母校との対戦に警戒を強めた。

(取材・文　奥山典幸)
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