五輪メンバー発表後初の試合は逆転負け…途中出場のFC東京FW荒木遼太郎「勝ちにこだわりたい」

チームトップの6ゴールを挙げている荒木遼太郎

[7.6 J1第22節 柏 3-2 FC東京 三協F柏]

　3日に発表されたパリ五輪の代表メンバー。FC東京からは、FW荒木遼太郎とGK野澤大志ブランドンの2選手が名を連ねた。

　FC東京の所属選手としては、2004年アテネ大会のMF石川直宏とMF今野泰幸とDF茂庭照幸、2008年北京大会のMF梶山陽平とDF長友佑都、2012年ロンドン大会のDF徳永悠平とGK権田修一、2016年リオデジャネイロ大会のMF中島翔哉とDF室屋成に続く選出だ。

　荒木は今季、鹿島から期限付きでFC東京に加入。開幕戦でスタメンを飾ると3試合で3ゴールと結果を残し、3月の国際親善試合でU-23日本代表に2年ぶりに復帰。翌月に開幕したU23アジア杯でも引き続き選出されると、初戦を除く5試合に出場し、パリ五輪出場権獲得とU23アジア杯優勝に貢献した。

　この日対戦した柏レイソルからも2選手、FW細谷真大とDF関根大輝がパリ五輪のメンバー入り。発表後初の試合ということもあって、パリ五輪代表4選手に大きな注目が集まった。FC東京の野澤、柏の細谷、関根がスタメン出場する中、荒木はベンチからのスタートに。すると、1点を追いかける後半20分にピッチに投入された。

　相手のボランチとCBの間でパスを受けた荒木。後半38分にはPA付近での混戦から抜け出ると、右足でゴールを狙うもシュートは枠を超えてしまう。それでも、FC東京は後半41分にDF徳元悠平のFKをDF岡哲平が合わせて同点とする。ところが、アディショナルタイム4分に柏に勝ち越し弾を許し、2-3で競り負けた。

　荒木は「やることは限られていたので……。でも、もうちょっといい結果は出せたかなっていうふうには思います」と敗戦に肩を落とす。これでチームは今季初の連敗となってしまった。「勝ちにこだわりながらやりたい」。22歳のアタッカーは前を向いた。

(取材・文　奥山典幸)
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